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投稿日:2006年2月17日
いぶし銀の共同浴場 (サンサンの湯(旧 いわない温泉 岩内町いこいの家))
修さん
[入浴日: - / 滞在時間: - ]
44.0点
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一見どこかの公民館。おまけに周囲に「温泉」という文字はどこにも見当たらない。しかし、中身はすごい。あえて表現すれば「いぶし銀の共同浴場」か。北海道の共同浴場といえば登別の「さぎり湯」、湯の川の「日の出湯」あたりが印象深いが、その「らしさ」という点では、どちらもここにはかなわない。
思いのほか浴場は狭く、足を踏み入れるなり地元の海の猛者?達に強力な視線を浴びせられ、いつもより念入りにかけ湯して入浴。浴槽は温度によって二つに仕切られているが、基本的にはどちらも高温。最初から加水されているか、自分で行うかの違いである。
共同浴場の蛇口には極力手を触れないようにしているが、当日は先客が蛇口をひねり、湯もみ板でかき混ぜながら湯温を下げてくれたため私も快適に入浴できた。しかし、高温の食塩泉であるうえに、熱気のこもる浴場では浴槽の縁に腰掛けていても汗があふれてくるほど。思わず窓を開け、寒風吹きすさぶ外気に頭をさらした。
湯煙越しに地元訛りの会話を聞きながらの入浴は、私の想い描く「共同浴場」の姿そのものであり、その存在を北海道で確認できて非常に満足した。10人が参考にしています