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同じ雄琴温泉ある「あがりゃんせ」が猛烈に混んでいましたので、こちらでゆっくりさせていただこうと立ち寄りました。値段は同じ1,500円です。サウナはありませんし、ドクターフィッシュもいませんが、「癒し」効果は十分にありました。
前の方も書かれていますが、館内は清潔です。エントランスやロビー、廊下などもごてごてとした感じがなく、落ち着いた雰囲気です。ハイキング後の汗にまみれたGパン姿で訪れても、気が引けるようなことはありません。その点、「アットホームな雰囲気」で利用しやすいといえるでしょう。
お風呂は石のタイル張りになっています。内湯とそれよりも小ぶりな露天風呂があります。女湯の露天風呂は信楽焼きの陶器でできいます。露天は塀に囲まれ、屋根もあるので開放感はありません。アメニティーはまずまず充実しています。脱衣場に冷水器が置かれていて、お風呂上りに南アルプスの天然水が飲めるようになっているのもうれしいところ。脱衣籠の棚の横に鍵のかかる小さなロッカーがあるのも気が利いています。宿泊して風呂に入るとき、部屋の鍵をどうするか、結構困ります。フロントにいちいち預けるのは面倒だし、かといって脱衣籠に入れておくのは物騒です。でも脱衣場にロッカーがあれば、万全とは言えないまでもまずまず安心です。
肝心のお湯は、宿の表示によると、加熱循環させ、塩素消毒がほどこされたお湯ですが、塩素臭はほとんど感じられず(お湯が新しかったためかもしれません)、ほのかに昆布茶のようなにおいがしました。そのほかにはあまり特徴のないお湯で、その点がやや物足りないと思われます。
入浴しているうちに雨が降ってきて、帰るときには本降りになっていました。タクシーを呼ぼうかと思っていたら、宿の方が「駅まで送りますよ。」と声を掛けてくださいました。休前日ではなく、その日の宿泊客は少なかったのかもしれませんが、夕方の宿としては何かと忙しい時間帯に日帰り入浴の客を駅まで送ってくださるとは感激でした。ほんとうに助かりました。
そんなこともあって、評価に迷いました。とても癒され、ゆったりとした気分になれたのはよかったのですが、入浴料金が1,500円と、とても高額なので、どうしても高い評価が出しにくいと思いました。けれども最後に駅まで送っていただいたことで一押しされ、かなり甘い評価ですが、☆☆☆☆としました。7人が参考にしています