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阪神なんば線出来島駅から南へ。阪神電車が淀川通りをオーバーパスするところから東へ100mほどのところにあります。正確には淀川通りより1本北になりますが、まあ煙突を確認しながらどうぞ。大阪府の銭湯マップの正誤表で「廃業」扱いされていたのですが、どういうわけか営業していらっしゃいました。大人の事情があるのか、それとも単なるミスなのかは分かりません。
営業時間はローカルルールで15:00からとなっていまして、料金もローカルルールで400円と少々お徳。外見は古い感じのところなのですが、意外にもフロント形式でした。脱衣所は施設のサイズからすると適切ですが、一般的にはやや狭いです。衛生的にはしっかりしていて問題ありません。大きな神棚とちょっとした絵が心を和ませてくれます。
浴室ですが、男女の境目の壁際に手前からサウナ(貸しバスタオル50円制)、電気、浅、深、ジェット兼薬草風呂となっています。外壁サイドはカラン・シャワーです。奥行きが長い長方形になっていまして、狭いところではあります。それにしても、このサイズでも浴槽を詰め込んでいくのが大阪ですよね。立派なもんです。主浴槽には洗濯ネットに炭を入れたものを沈めて浄化作用を狙っています。湯温はやや高め。舐めてみますと甘味あり。湯の詳細は聞き出していませんが、地下水かもしれませんね。消毒臭は強めでこれは残念。薬草系の浴槽ですが、こちらには洗濯ネットにアロエの葉をぎゅうぎゅうに詰め込んで沈めていまして、これはいい感じに香りを立てておりました。このあたりは日替わりでしょうが、なかなかのものです。
あと、こちらの奥の壁は大きなペンキ画が描かれています。タイルのモザイク画は多いですが、ペンキ画は関西では珍しいかもしれません。絵師さんが減っていますし、定期的なメンテが必要なので敬遠されがちですからね。全体として、しっかりとした経営者の心を感じられる街の銭湯さんといったところです。天然温泉ではありませんので多くの星を出すことはしませんが、内容としてはなかなかのものであることは間違いありません。0人が参考にしています