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JR天王寺駅から環状線沿いの道を新今宮方面に下って行きます。大阪市大附属病院を超えまして1つ目の角を南に入りますと見えてきます。西成区の北限にあたりまして、付近は日雇い労働者で有名な一角もありますので、銭湯の需要の大きいところだと思います。
番台形式の受付ですが、番台は通常と逆向きになっていまして、荷物類の見張りとしては機能していません。貴重品を持って入るのはどうかと思いますし、持ち物や服装など前もって準備してきたほうがいいと思いますが、もし貴重品を持ってきているのなら番台にあずかってもらうのがお勧めです。脱衣所はロッカーの配置が入り組んでいまして目が届きにくいですし、もともと規模が大きく人の出入りも頻繁なのでご注意ください。洗濯機と乾燥機が数台ずつありまして、そのようなニーズもあるのでしょう。私が滞在していた時間帯の稼働率は高かったです。
浴室ですが、大阪らしいサービス精神旺盛な浴槽群です。左右のウイングに分かれていまして、順不同で死海風呂、ジェットに電気に浅深主浴槽、バイブラにフローにミストサウナに高温サウナ(バスタオル巻くこと。レンタル100円で持参可)、水風呂2つに打たせもあります。露天風呂には人工炭酸泉。露天は庭園風で雰囲気がよかったです。炭酸泉そのものは特別な威力を感じませんでした。どの浴槽塩素臭は微弱に抑えられていました。とにかくバラエティー豊富です。
あと、水風呂がびっくりするほど冷たく、銀イオンで殺菌とか書いてありました。身体がしびれてくるほどの低温で、水面付近の空気に水蒸気の凝結が見られまして、いわゆる「霧」のミニチュアみたいになるほどでした。ここまでのは珍しいですね。
総括としましては、こちらは公衆浴場料金の銭湯にしては規模が大きく、あれやこれやとあります。治安面で不安がないわけではなく、それなりに配慮をしつつ利用されたほうがいいと思います。お風呂そのものは見事と言っていいものです。早朝から営業されていますし、知っていると何かと便利なところではありますね。天然温泉ではありませんので、多くの星をつけることはしませんが、秀逸な内容であることに違いはありません。7人が参考にしています