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杣温泉旅館は、秋田県の森吉山の北の山中にある一軒宿です。森吉山といえばマタギで有名です。マタギとは、農業を営みつつ山に入って熊などの狩猟をするひとたちのことですが、宿のご主人もマタギの一人だそうです。
ぽん太とにゃん子以外に客がおらず、宿一軒貸切でした。建物は金属のサイディングが貼られた木造建築で、山奥の家という感じです。客室はこざっぱりとした和室でした。
お風呂は混浴の露天と、男女別の内風呂があります。露天は野趣あふれる素朴な石風呂。内湯はいなかの温泉風のタイルの風呂です。どちらも源泉掛け流しがうれしいです。お湯は無色透明で、pH8.5と弱アルカリ性の柔らかい湯で、泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉。泉温は53.7度。
お食事は山の幸がいっぱいで、鯉の洗いに天然鮎の塩焼き、地鶏鍋、さまざまな山菜など、これまた素朴ですがとても美味しかったです。
夕食後、妻のにゃん子と露天風呂に入りに行ったら真っ暗でした。電気のスイッチを探しましたが見つからず、目が暗闇に慣れるのを待って、真っ暗ななかお風呂に入りました。空を見上げたら満点の星で感動しました。途中で気づいてくれたらしく、電気を付けてくれたのですが、星空の下の露天風呂はとても素敵でした。
帰りがけに母屋の部屋をのぞいたら、とても素敵なムードでした。女将は快適さを考えて新しい部屋に通してくれたのだと思いますが、皆さんが泊まるときは、こちらの古い部屋を指定するといいかもしれません。満点の星にちなんだわけではありませんが、秘湯好きのぽん太の評価は満点です(2006年9月宿泊)。8人が参考にしています