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千歳空港を起点に、約1千キロに及ぶレンタカープランの中間地点が旭山動物園、層雲峡から大雪山系を降りた十勝平野の中心、帯広の北海道ホテルであった。富良野、美瑛が波のように、うねった曲線で大地の広大さを表現しているのに比して、十勝平野はどこまでも続く直線で雄大さを見せつける。
このホテルは昨年7月の夫婦旅行で、予約前、口コミを参考にして選んだ。植物性モール温泉に入りたいと言うのが理由であった。口コミは偉大であり期待を裏切らなかった。
口コミには時に重箱の隅をつつくような投稿者もみられ、旅行の時ぐらい、もっとおおらかに行動したらとアドバイスしたくなる方もみうけるが、ともかく、大手出版社のガイドブック顔負けの、正確な情報の巨大倉庫である。
モール温泉は古代の植物が堆積して生まれた泉質との説明があったが、滑らかで香りがいい。ホテル内には木を使ったチャペルが設置されており、明るい芝生の敷地や赤レンガっぽい外観とともに、北欧のどこかに滞在しているような錯覚さえ覚えた。
朝食も和洋の好みが選択でき、質量共に十分で、美味しい。
応対も文句なし。選んで良かったと思う。
中島みゆきのスケールが大きくて、それでいて人間の感情の奥襞まで描く詩曲は、この天地が彼女のバックボーンになっているからだろうと考えた。3人が参考にしています