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この宿は字の通り萱葺きの家です。見るからに風格を漂わせています。ここには露天風呂はありません。しかし、それを補って余りあるのが広い湯殿です。洗い場も湯船も、すべてがヒノキで作られています。そこに加温されてはいますが、無色透明の源泉が静かに掛け流されています。
ここは8組ぐらいの客しか泊めない旅館なので、いつも貸し切り状態だそうです。私は日曜日に立ち寄り湯で行ったのですが、やはり一人で広い湯殿を独占しました。風呂から上がった後、やっと人がきました。
ここは休憩所というのはありません。宿の談話室が、そのまま休憩所になっているにすぎません。でも、客そのものが少ないため、それで十分で、すごく落ち着きます。ゆったりとした気分を味わうには好都合の宿です。0人が参考にしています