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休日の開店直後に訪問。15時からの入浴である。小さな看板娘による開錠と口上「いらっしゃいませ、今日のお風呂はいつもと違うよ。昨日と一緒だけど」があり、場が和む。幼いものの持ちネタの立派なことといったら、これぞ関西ということか。営業開始後は浴室で空き洗面器を集めたりして、家の手伝いをこなしていく様は感心である。
入場した当初は、いくらかの常連さんのみで、さほどの待ちもなくスムーズに入れたのだが、しばらくすると混雑しはじめ、特に洗い場まわりは一杯になった。入浴客のマナーは悪く、私物の洗面器+備品の洗面器の二刀流、しかも洗い終わっても返却せず、自分が脱衣所に行くまで占有するという状態だったので、どうしても洗面器が足りなくなる。ちなみに女湯はもっと大変だそうで、「まず服を着たまま脱衣所をスルーし、洗面器を取ってカランに行き、場所を取った後に脱衣所に帰り服を脱ぐ」という手続きになるそうだ。まったくもって民度が低いというか、スマートでないのは西宮の土地柄か。
さて、グチはこのくらいにして温泉である。温泉は内湯にジェットバス化された2人が限度の小さい浴槽、露天の5・6人用の大浴槽、これまた露天の1人用の浴槽の3箇所に見られる。露天は屋根がないので、雨が降ると内湯の狭いところのみになるか。湯はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。褐色の湯である。露天の様子を見るにオーバーフローが多く取られており、新湯の投入も多いと推察される。微弱な金気臭が感じられ、良好な状態を保っていた。味はなく、浴感も目立つものはなくあっさりしたもの。ただし、浴後は肌がしっとりしてくるのは重曹の影響だろうか。肌あいがソフトゆえ、万人にお勧めできるところである。あとはもう少し客のマナーがよければ言う事ないのだが。2人が参考にしています