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- 双葉温泉の口コミ 340円の贅沢
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10年以上前、西宮市民であった頃から利用した銭湯で、最近のリニュアル前は通常の銭湯に過ぎなかったが、天然温泉を見事に掘りあて、温泉銭湯として見事によみがえった。
近代的なフロント式で、待合いに好都合なロビーも狭いながらある。
浴室内は、S字型に浴槽が連なり、一番手前が半円状のジャグジーバス(天然温泉)、続いて白湯の主浴槽と電気風呂、そして奥に天然温泉の浴槽が連なる。通路を挟んで、サウナ(有料)と水風呂。
露天エリアには、大きな岩風呂があり、露天エリアの大半を占めている。露天とは申せ、都会の住宅街、周りの景色は見えるべくもないが、岩と樹木の配置は見事、温泉地の温泉に浸かるがごとき雰囲気を味わうことができる。
岩風呂は10人程が一度に入浴できるだけの結構広いもので、奥の岩の間から、浴槽内に湯が注がれている。なめてみると塩味はほとんど感じられないが、鉄臭が感じられる。湯の色は褐色というよりむしろ鶯色に近い。大阪のテルメ龍宮の湯を薄めたごとき泉質である。店主によれば、この岩風呂は天然温泉の源泉を掛け流して注いでいる様子、毎分680リットルの湧出量を誇るならば、もう少し豪快に湯が注がれてしかるべきと思うのだが。所謂ツルヌル系の湯ではないが、よく温まる良い湯だ。
一方、内湯の2種の天然温泉浴槽は、底の排水口から湯が注ぎ込まれ、あふれた湯は外部の排水口に流れ出るシステム、露天風呂の湯を、循環させて内湯に利用しているのかもしれない。湯に若干の濁りが感じられる。しかし、露天も内湯も湯温は低めで、長湯しやすい。事実、入浴客の大半は地元のご隠居とおぼしき方々、世間話に花咲かせ、いささか長湯である。
このような良質の天然温泉に、僅か340円で入浴できる地元の方々は幸福である。人気があるのもうなずけるというもの。0人が参考にしています