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平日の開店直後の訪問。芦屋市の浜側の住宅街にある公共施設である。駐車場は広いものの、入り口のポールが邪魔である。線を引いている区画だけで6台、それ以外はめいめい工夫して、結局10台ほど駐車可能。自信のない方は近隣のコインパーキングを利用するといいかもしれない。
さて、プレハブながらもエントランス兼休憩所は広く取られている。しかしながら脱衣所と浴室は狭い。急ごしらえの歴史を背負った施設ゆえ仕方ないところか。ロッカーは100円リターン式。こちらのスペースは広かった。浴室は手前が左右にカランが10ほど配置されている。この一角に水ためがある。奥に敷居で2つに別れた温泉の浴槽。黄褐色のナトリウム-炭酸水素塩・塩化物高温泉とある。加温・消毒ありとなっていたが、消毒臭は感じなかった。温泉のほのかな香りを感じた。浴槽に吸い込み口があり、一部は循環されているのか。オーバーフローは多めなので、しっかり新湯を投入していると思われる。かなり熱い湯であり、単一浴槽の施設としてはトップレベルか。湯の峰の公衆浴場もこんな感じだったように思う。
客層は地元の御老人が中心であり、「わざわざ有馬に行かなくても、ここで十分極楽」と楽しんでおられる。ただし、手荷物を置くことでカランの場所を占有する習慣があるらしく、私のような一見が使えるカランは始終1個か0個であった。ほぼ1時間ほどの入浴であったが、大抵はカランに荷物を置いて湯舟に入る。洗い終わっても占拠しつづけ、知り合いが来れば、挨拶とともに場所を譲るという状態。マナーの悪さが目だった。
さて、芦屋市発行の「広報・あしや(2009年1月1日号)」によると、このあしや温泉、施設の老朽化が進み、補修での対応が困難になってきたため、建て替えることに決まっているとのこと。スケジュールは平成21年度早々に解体工事着手、平成22年4月にオープンの予定。建て替え後の建物は現在とほぼ同じ場所で鉄筋コンクリート平屋建、浴室は現在の約2倍の広さにし、熱い湯とぬるい湯の2つの浴槽を設ける。また、ハンディキャップを背負った方が安心して利用できるような個浴スペースもできるとのこと。
湯そのものは現在でも不満はない水準だが、温度別浴槽はそそられるところ。また折角のリニュアルゆえ、是非とも源泉を堪能できる「かけ流し消毒なし」の浴槽の設置をお願いしたい。湯量が豊富なので十分可能と思われる。0人が参考にしています