-
芦屋市で唯一の公衆浴場。市内のは民間の公衆浴場が一つもなく、この公営の施設がただ一つあるのみ。貴重な存在だ。プレハブ造りの簡素な建物であるが、中は意外と広く、待合い場所が設けられ、テレビまで設置されている。しかしながら、肝心の脱衣場と浴室は狭い。
浴槽には水溜めの小さな浴槽のごときものがあり、これには入浴できない。私などは熱い温泉で火照った身体を冷やすためここで水を浴びた。カランの数は11個、左右がカランで、奥が浴槽である。一つの浴槽を真ん中で区切ってあるが、どちらも温度は変わらず。
ここは源泉かけ流し方式で、かなり激しく浴槽に湯が注がれている。そしてこれがまたかなり熱い湯である。湧出温度は46度を超えるが、貯湯槽に一旦たくわえられた後に給湯されるため、更に加温されている由。私には熱過ぎて長くは入っていられない。源泉かけ流し方式は有難いのだけれど、残念なことに塩素消毒を実施している旨の記載があり、事実塩素臭のする湯である。
かなりの湯量であるので、塩素消毒が必要なのか、疑問に思う。せっかくの天然温泉かけ流し方式が台無し。私などは、加温もせずそのままかけ流せば十分だと思うし、そうすればますます温泉の魅力も増す。肌触り良い優れた温泉で、やや褐色の湯は魅力十分である。
加温し、更に塩素消毒を施すのは、芦屋市の臆病さが現れているような気がしてならない。衛星管理も重要だとは思うが、これだけの湯量がかけ流されておれば、加温も塩素投入も余計なお世話ではなかろうか。1人が参考にしています