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投稿日:2010年8月29日
料理旅館の付属温泉施設 (赤穂温泉 鹿久居荘 赤穂)
湯けむり天使さん
[入浴日: 2010年8月8日 / 5時間以内]
22.0点
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22.0点
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33.0点
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33.0点
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33.0点
赤穂市の海浜公園近くにある水族館割烹が売りの料理旅館。岡山の日生にも同名の店舗を擁する施設がある。赤穂にせよ日生にせよ、新鮮な魚介類が売りの地域であるため、飽くまでここも水族館割烹を目玉とする料理旅館であるのが第一義、付属設備として温泉があるものの、赤穂温泉特有の塩化物温泉が循環で提供されているに過ぎない。
天然温泉施設は4階にある。私は夕食で利用し、話のネタに入浴してみたが、温泉利用料金は550円に入湯税150円を加え、更にタオルなど購入したりすると結構な値段になる。入浴施設そのものは小規模なもので、「パノラマ展望風呂」と称される内湯もせいぜい三四人入れば狭く感じる程度のもの。確かに目前に瀬戸内海方面を眺望できるが、住宅街が目下にあり、その先に海浜公園、更にその先に瀬戸内海といった按配で、残念ながら間近に海の眺望が開けるわけではない。遠方にこの旅館の名称となっている岡山県最大の島、鹿久居島が威容を示す。
露天風呂もあり、規模は内湯と同等か更にやや小振り。特段開放感はない。
私は温泉を評価するに際して、浴槽の規模云々や露天風呂の有無などは全く考慮しないので、小振りなものでも泉質が優れておれば充分である。むしろやたら大規模を宣伝する施設の湯がまともであったためしがない。ここでも含放射能ー塩化物強塩低温泉の個性が発揮されておればよろしいのだけれど、残念ながら循環・塩素消毒・加温の三重苦、天然温泉の有難みを感じることはなかった。無色透明で塩素臭のする、若干の塩味を示すのが救いの残念な温泉となっている。
飽くまでここは料理旅館が主たる生業であり、泉質云々を言うのは酷だろう。温泉に期待して利用すると失望する。しかし、ここだけでなく、赤穂温泉はみなよく似た湯使いであるので、温泉力より食が目玉の地域であることを理解した方がよい。6人が参考にしています