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ちょうど1年ぶり、二度目の訪問は宿泊利用しました。札幌からは日帰りでも充分な距離ですが、その分、無理せずとも時間いっぱい滞在できて、ちょっと得した気分を味わえました。
得と言えば料金ですが、私が訪れた12月18日現在、最安でも8,500円(税込み9,075円)。宿のホームページ上でも既に値上げを意味する表示をしていましたが、指定された日よりも早まっているようです。少なくとも7,000円台という破格の料金は過去のものとなったようです。
料理によって料金設定が変わるようですが、最低料金でも充分な内容に感じました。料理自慢の宿では、食事の後半、苦しみながら流し込むことが多いなか、むしろ腹八分目で最後まで美味しくいただくことができて好感がもてました。
逆に、皆さんの口コミとは異なりますが、宿の従業員の雰囲気、接客については特筆するものはなく、むしろ事務的で個人的にはマイナスイメージを受けました。
宿泊中5回入浴しましたが、スキーシーズンということもあってか、夕方から夜にかけてはスキーヤーらしき日帰り客が非常に多く、むしろ肩身の狭い思いを余儀なくされますが、夜中から朝にかけては、静寂の中、風情溢れる内湯、雪見の露天風呂を満喫できました。
最後に、「温泉分析表」が平成17年のものに差し替えられていました。昨今の温泉を取り巻く環境変化の波はここでも避けられないのか、かつて(昭和49年)「掘削自噴」だった湧出形態が「動力揚湯」になり、泉温も5℃近く低下。湧出量は維持しているものの、溶存物質も1割以上減少、泉質名までも「含土類-食塩泉」から「含重曹-食塩泉」に変わっていました。こういった傾向はここに限ったことではなく、むしろ新しい情報を開示していることを高く評価するべきなのですが、自然の摂理とは言え、温泉の儚さを垣間見る思いがして少し寂しくなりました。2人が参考にしています