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ニセコの山中、昆布温泉の一角に鯉川温泉旅館は、ある。昆布温泉の中でも老舗の旅館である。大きな池の横にある、未舗装の細い道を行くと、到着する。建物自体古いが、お風呂もかなり古い。建設当時は、モダンな造りであった様な匂いのする風呂だ。浴槽や床のタイルの張り方や、湯の噴出口の造りがそう感じさせる。その風呂が年月を重ね、古い温泉になった。窓枠が木造のため、朽ち果てており、天井には得体の知れないものが多数こびりついている。むきだしの水道管は、ぼろぼろ。その上、窓にはクモとクモの巣が。してない。掃除をしていない。私は、すっかり萎えてしまった。しかし、私を復活させるうれしいものが。その一。噴出口からどばどばはいってきて、ざばざばでていくお湯。源泉掛け流しだ。その二。飲泉がある。味はマイルドな塩味。その三。滝見の露天風呂。紅葉の時期に来て良かったあ。ところで、露天風呂のわきの方に、雑草が生えていました。きれいにむしっておけば、なお一層素晴らしいものになるのに、と感じました。古いのと汚いのは、違います。いいものを持っている温泉なので、敢えて苦言を呈してしまいました。でも、良質のお湯が、どばどばでざばざば。露天の滝が、ざあざあですので、是非。
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