-
5月に湯元館で購入した湯めぐり手形のシールが2枚残っていて、咽喉に引っ掛かった小骨のように気になるので、取りあえず最初に行きたかった一水荘で一枚使っておこうと訪問した。
受付のチャイムを鳴らし、現れた女将さんに日帰り入浴をお願いすると、「1時間位でお願いします」とのことであった。
脱衣場には籐かごしかなく、受付でも貴重品を預かるとは言われなかった。もっとも、日帰り入浴の客は私一人だったが。 湯舟は二つに分けられている。6畳ほどの湯舟は透明な緑色のお湯で湯温は42度位、4畳半ほどの湯舟のお湯はうぐいす色の濁り湯で40度位である。源泉は含硫黄ーナトリウム、カルシウムー塩化物・硫酸塩泉。大きな湯舟には絶えず源泉が投入されているが、小さな湯舟に直接の投入はない。大きな湯舟のお湯は小さな湯舟に溢れ、小さな湯舟から源泉の投入分だけ排水溝へと流れて行く造りになっている。構造上仕方がないが、二つの湯舟のお湯の鮮度は明らかに違う。お湯からははっきりとした硫化水素臭と、ある種の鉱物臭のようなものが感じられる。 ただ硫黄の含有量に比べて、けっして強くはない。
結局、時間のほとんどを透明なグリーンの湯舟で過ごすこととなった。
湯めぐり手形のシールはもう1枚残っていて、もう1軒の旅館に行こうかとも考えたのだが、「同じようなお湯に続けて入るのは間が抜けている」と言ったばかりなのに、同じ源泉に続けてではあまりにも節操が無いので止した。湯めぐり手形を購入して得をしたと思っていたが、埼玉からの高速代と車のガソリン代を考えれば、つくづく愚かであったと思う。「だったら湯めぐり手形を使わなければ良い」と思われるかもしれないが、貧乏性からかそれももったいないような気がして・・・。7人が参考にしています