-
以前から気にはなっていた大正村幸乃湯温泉さん。今回ようやく訪問のチャンスに恵まれました。板室の温泉街からもほど近く、泉質も含め板室温泉郡の一つと捉えて良さそうです。国民保養温泉地として湯治でも有名な板室地区だけあって、喧騒とは無縁の長閑な環境でした。
施設外観は想像していたよりも立派な純和風の建物で期待が膨らみます。駐車場も広々としていました。玄関の脇には立派な金精様が祭られ、親子らしき女性づれが「凄いわね~」などと驚嘆しておられました。確かに凄いです(笑)。子宝にも力を入れている施設かもしれません。
受付で500円を支払い、早速浴室へゴー。お風呂は内湯と露天の二本構成。リフォームならぬリフローしたばかりなのか、浴室の壁や、もともと石張りのみの仕上げだったと思われる浴槽の縁などにも真新しい檜がふんだんに化粧張りされており、かぐわしい木の香を放っています。浴槽の半分は浅く造られ木製の枕で寝湯が楽しめます。サラサラの光明石も肌触りがよくて気持ちよかったです。
体感42度の適温、癖のないマイルドな湯がかけ流され、しっとりとしたツルスベ感があり、肌の当たりも良好。寝湯も心地良く、気がついたらウトウトとまどろんでしまいました。湯口にはカップも置かれ、飲泉してみると柔らかな喉ごしでゴクゴク飲めます。
次に露天ゾーンへと移動すると、まず目に付くのが3本の打たせ湯。他の方たちのクチコミにもあるとおり、兎に角豪快で壮観でした。露天は屋根の付いた5-6人サイズの岩風呂と奥の打たせ湯浴槽で構成されています。岩風呂は体感41度の適温やや温目、源泉の投入量も潤沢で鮮度も抜群。
豪快な打たせ湯は、湯量も落差も桁違いの威力で、これだけの打たせ湯はそうそうないと思います。あまりにも強烈で私は直ぐにギブアップ。体が千切れるかと思いました(笑)。お年寄りやお子さんはケガをされないよう気をつけていただきたいです。この打たせ湯はお湯がそのままスポイルされるのではなく、湯船に落ちる仕組みで、普通に入浴もできるようになっています。こちらの浴槽にも新たに張られた檜が良い香りを放っていました。
平日の突撃ということもあってか、終始貸切状態でなんとも贅沢な湯浴みとなりました。追加料金で大広場での休憩もできるようですが、二食付7000円程度から泊まれるそうですので、今度は宿泊でのんびりと過ごしてみたいです。帰り際、金精様の親子にまた会ったのですが、「さっぱりしたね、気持ちよかった~」と大変喜んでおられたのが、とても印象的でした。もちろん私も心の中で激しく同意したのは言うまでもありません。
写真は上が外観、下が内湯です。3人が参考にしています