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紅葉の始まった晴天の日に訪れました。
浴場は引き戸による3つの浴場に分けられています。
まずはツルツル感が心地良い、加温されたアルカリ性単純温泉の浴槽。透明ながらやや白濁を感じるお湯で、最初は熱めと思いましたが肌に優しい為か意外と長湯出来ます。
入浴中は勿論の事、なんと言っても湯上りのパウダーを叩いたようなサラサラ感は納得でした。この日は一日スベスベしていましたからこういう温泉が好きな方には堪らないでしょうね。
次が薬草霧吹サウナと那岐の湯がある浴場。当帰・黄柏・桂皮など十種類の成分を配合した薬湯は濃厚な浴感があり、いかにも効きそうです。サウナも鼻や喉がスースーして呼吸していると療養効果がありそうなもの。薬湯の隣のベンチには何故か将棋板が置いてありました。
最後に甘草・蕃椒など七種類の成分配合の那美の湯と、40℃ほどの温めの露天風呂があります。
この露天風呂では綿毛のような白い湯華がたくさん浮かび、ゆっくりと出来るので一番リラックスして楽しめると思います。浴槽にも白いこびり付きが見られます。
施設はどこでも絶えずヒーリングミュージックが流れ、爽やかな朝風呂にはピッタリの雰囲気。ただボリュームが少し大きすぎるので、音量を下げるかBGMのない浴場があってもいいかと感じました。
休憩所の「テレビの間」には“ピリツル伝言板”という利用者の感想文が多数掲示されていました。膝の痛みが消えた、とかヘルニアが治った! とか主に高齢者の方の意見でしたが、入浴客も年配の方が多く、かなりの支持が見受けられました。
1,500円という料金からも日帰り入浴よりは宿泊客をメインにしているのでしょうが、ハトバスでの利用客も来るほどマスコミには知られているようです。滑らかな泉質とスローフード、毎月第三日曜日に行なわれると言う「楽芸会」と、年長者向けの温泉ではありますが、スタッフの方々の対応も良く、一日過ごすつもりで行けばちょっと面白い処です。
那須という場所のイメージは全く感じませんでしたが。3人が参考にしています