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梅の名所ゆえ、梅の花が咲く季節にはさぞかし混雑するだろうと思う。その季節を避けたとしても、休日ともなると結構利用者が多く、駐車場所に苦労するほど。自然豊かな地にあるし、アクセスも便利であるため、人気施設となっている模様。
モダンな建物で、ロビー、脱衣所、浴室とも清潔感があり、好印象を抱いた。入浴料は600円とリーズナブルであるし、タオル付きなのは随分と大判振る舞いだ。手ぶらで利用することができる。
大規模な施設ではないため、脱衣場のロッカーの数は少ないのだが、縦長で使い勝手の良い類のもの、ドライヤーも無料で使用可能。綺麗に清掃されている脱衣場である。
浴室は広くない。ジャグジー、ジェット付きの白湯とおぼしき主浴槽と、サウナがあるのみ。洗い場も小振りで、混雑時には空くのを待たねばならない。サウナは意外と広く、テレビ付き。
内湯と露天を隔てる壁の大半がガラスであり、採光性は抜群、昼間は随分と明るい室内である。
露天エリアは天然温泉が満たされた岩風呂が三種連なり、10人ほど入れる大きな浴槽と、打たせ湯がある小さな浴槽と、源泉水風呂がある。源泉の泉温は低いので、この水風呂が最も源泉に近い。
水風呂が源泉とは随分贅沢な気分になる。温冷交互浴や、サウナの後の水風呂として利用できる。温度は23度程度で、極端に冷たくはなく、長く入ることも可能だ。
ただ、この温泉の泉質は単純泉で、無色無臭の無個性なもの。きっちり循環の塩素臭付き、とはいえスーパー銭湯ほど強烈なものではない。利用者の数を考えればやむを得なかろう。
泉質の魅かれて訪れる温泉ではないが、行楽のついでに立ち寄る程度なら、満足できるのではなかろうか。
また、温泉とは直接関係ないが、浴場に流れるBGMが、ポールモーリアなどの軽音楽であったことにも好感を抱いた。演歌の似合う施設ではない。0人が参考にしています