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2005年末にオープンした新しい温泉施設です。施設の北、500mくらいのところに源泉があるのですが、そのあたりは以前から鉱泉が湧き出していたらしく、98年に温泉の掘削に成功したそうです。ところが、送湯管やアクセス道路の問題が解決せず、温泉掘削から開業までに7年もかかってしまったそうです。施設は住宅地のはずれにあり、現在でもアクセス道路はかなり狭く、自動車の行き違いが困難な場所もあります。開業まで苦労されたのもうなずけます。
またまた、地図のリンクしている地点が間違っています。実際は蚊里田八幡宮のすぐ西側になります。車の場合はこの蚊里田八幡宮を目標に行けばいいと思います。通称若槻大通りをクレバリーホーム長野北店のある四つ筋で西に入り(浄水場より一つ南の角。クレバリーホームとは反対側へ)、神社の入り口を越して最初の辻を右折、案内に従ってほぼ道なりに進むと到着します。
道の突き当たり、林を背にして施設の建物は建っています。明るい色調でまとめられた、美容院かレストランと思えるような建物です。建物に入るとすぐ、履物を脱ぐようになっているのですが、家の玄関で履物を脱ぐというような感じです。少し戸惑いました。脱衣場、浴室ともに広くはありません。内湯と無雪期のみの露天風呂があります。タイル張り木枠の湯船と石造りの湯船があり、男女交代制なっています。内湯は7~8人、露天風呂は4~5人が入れる程度の大きさです。施設の規模からして妥当な大きさではないかと思いました。
お湯はNa-塩化物泉で、黄褐色に濁っています。金気臭があり、味も塩味とともに金気味がします。オープン間もないというのに、すでに湯船の縁や床が赤茶けた色に変色していました。成分の豊富さを示しています。源泉の温度が40.8℃とやや低めのため、状況に応じて加温はしていますが、湧出量が十分なため、加水の必要はなく、どの湯船も放流式(掛け流し)になっています。お湯に浸かると肌にかすかに泡がまとわりついてきます。露天風呂の周りが丸太の塀に囲まれていて展望が利かないのが残念ですが、風に吹かれながらやや温めの湯に浸かっていると時の流れを忘れてしまいそうになりました。
スタッフの方も親切でした。暇な時間帯だったこともありますが、遠方から来たならと、蚊里田神社への近道をわざわざ途中まで案内してくださいました。家庭的で温かみある施設でとても好印象を持ちました。アクセス道路の狭さ以外はお勧めです。9人が参考にしています