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投稿日:2006年8月22日
ぬる湯の好きな方へ (戸倉国民温泉(とぐらこくみんおんせん))
評価まで10回以上さん [入浴日: - / - ]
44.0点
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住宅街にあって、なかなか見つけにくいため初入湯まで1年近くかかった記憶があります(下諏訪温泉の菅野温泉なみ)。
近くに駐車スペースもないため結構歩くことになりますが、そこはご愛嬌。観光温泉ではなく、地元の常連さん相手のこじんまりとした共同風呂のようです。
千曲川をはさんだ反対側の戸倉上山田温泉は、熱めの湯で有名なのですが、ここは体感40度弱のぬる湯が注がれていて、夏ともなると非常に快適な長湯が楽しめます。
お湯は、近隣に多く見られる、若干緑がかってるかな位の透明なお湯で、硫黄の匂いがします。
ここの名物は、有り余るほどのお湯を至る所から掛け流している点です。熱いお湯が有名な温泉場の横に立地している関係からだろうか、ぬる湯であるここの源泉は旅館関係者にはあまりニーズがないらしく、殆どのお湯を自分のところで使い切らなくてはならないようなのです。そのため、ほかでは考えられないようなお湯の活用方法がとられています。
湯船に注がれるお湯は、1時間強で全て新しいお湯に入れ替わってしまうほどにたっぷりと流し込まれているし、浴槽のタイル張りの床に点々と開けられた穴からは、源泉がふきだしており、寒い冬でも冷たい思いをしなくてもすむように工夫されています。うれしくなるほどに贅沢なお湯の使い方をしているのです。
それでも、曜日と時間帯によっては、お湯が使いきれずに、洗い場のシャワーを全開放して浴槽が噴水状態になっていることもあります(初めてこの光景を目にしたお客さんの多くは、浴槽の入り口で固まってしまいます)。
どうやら、温泉のお湯はすべて下水に流さなくてはいけないようになっているとのことで利用客の少ない日には仕方なくこうしているそうです。呆れるほどの贅沢さです。
ここのお湯にじっくりと浸かっていると、やっぱり夏はぬる湯で長湯が最高だなーとしみじみと感じてしまいます。
ご近所にある、あつ湯とぬる湯が両方楽しめる人気の共同湯でも夏場は、狭いぬる湯のほうに人が多いのもうなずけます。4人が参考にしています
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