-
5月20日岩の湯へ行ってきました。
ここは、接客・料理・お風呂の評判がいいのですが、
予約がとれないことでも有名です。
午後2時チェックイン時刻に到着。いきなり待機していた
駐車場の係員に誘導されます。
帳場でチェックイン、抹茶とお菓子が供されます。
庭の池の鯉を撮っていると「記念写真お撮りしましょうか」
の申し出てきます。ここまでにであったスタッフ5-6人全てが
笑顔で「いらっしゃいませ」、これが驚くなかれチェックア
ウトまで全てのスタックから続くのであります。
たいしたことないじゃないと思う人もいるかもしれないけ
れど、少しでもサービス業に携わった人ならわかってもらえる
と思います。
部屋に通されるとさらに満足度はあがります。
私が女性ならこの部屋に入ったとたんに帰りたくなくなる
んじゃないかという落ち着いた雰囲気です。
私が予約したのは28000/人の部屋なのですが、8畳+4畳の中に
ソファが5つ、通常の飲み物冷蔵庫のほかに持ち込み用冷蔵庫、
その中には冷たいお茶とインスタントながらドリップ用の
コーヒーと紅茶が用意されています。しかもその上には暖め用
の電子レンジが。
お風呂は洞窟風呂が有名なのですが、個室露天が3つ用意
してありこちらがすばらしいロケーションです。
お料理は山の幸中心で、呑み助にはたまらない料理が次々と
出てきます。
この宿には「いたれりつくせり」という言葉がぴったりきます。
おそらく最初のころは、もっと素朴な宿でいくつかの欠点を
有していたと思うのです。山の中の1軒宿で知る人も少なく、
料理も海のものを扱いたくとも手にいれずらい。頼りの岩風呂
もぬるめで人によっては嫌うかもしれない。冬場には敬遠さ
れる一因です。
それを克服するために、女性客好みのおしゃれな部屋に改
造し、料理は山の特徴を前面に押し出し、個室露天を増設す
る。さらに考えうるサービスを全て投入する。
例えば、タオルは浴室まで持っていかないですむように
あらかじめ用意しておく。
例えばコンタクト用の受け皿を洗面所に置く。
例えばシェーバーの中にひげそりクリームを同封する。
例えば混浴用に水着風あて布を子供の分まで用意する。
例えば休憩室を宿の中にいくつも用意する。
フロントから私が泊まった部屋までの間に、休憩ところが
4つあり、そのうち2つは読書室であり、1つにはコーヒー
紅茶が準備されてます。イスに至ってはその経路だけで
28脚も用意してあります。
一つ一つは、あちこちの宿で実施されているサービスですが
ここまで徹底的な宿は初めてです。予約がとれないのも納得
できます。
翌日泊まった宿の主人が秘湯の宿のスタンプ帖を見て
「この宿良かったでしょう」とひとこと。
ここの宿も女性に大人気の宿なんですけどね。4人が参考にしています