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投稿日:2009年10月31日
湯坂温泉しゃくなげ荘 (湯坂温泉しゃくなげ荘(閉館しました))
paw_pawさん [入浴日: 2009年10月31日 / 2時間以内]
55.0点
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恐山といえば日本を代表する霊場として知られ、湯小屋が4つ点在する温泉地としてもおなじみですが、その山門の数百メートル手前に湯坂温泉しゃくなげ荘という一軒宿がポツンと存在することを皆様ご存知でしょうか。外観はB級臭が漂う小さな田舎の食堂にしか見えませんが、同所で民宿も営んでおられ宿泊もOKなんです。
こちらのしゃくなげ荘さんは近くにある鬼岩(別名・畜生観音)という古くから信仰されている奇岩を先祖代々に渡って管理なさってきた由緒ある家柄だそうで、国定公園のなかで民間として唯一居住と営業を許可されているとのこと。これは心して入浴しなければと気が引き締まります。
立ち寄りをお願いすると人の良さそうな老夫妻が親切にご対応くださり、女将さんが浴室までわざわざご案内くださりました。内部も外観に劣らずB級モード全開です。浴室に着くと女湯は掃除したばかりでまだ湯が溜まっていないので連れと男湯を貸切でどうぞとのこと。料金も100円引きにするというのには、さすがに申し訳なくなり、きちんと全額支払わせて欲しいとお願いしましたが、女将さんは受け取ってくれません。仕方がないので帰りにジュースを二本買うことで双方手打ちとなりました(笑)。
広々とした浴室に反比例したかのような小さな浴槽が一つ。内湯男女各一のシンプルイズベストです。コンクリ製の浴室&浴槽には白いペンキが厚塗りされていて、別の意味でいい味わいを醸しだしています。そしてその小さな浴槽にエメラルドグリーンがかった白濁の硫黄泉が満たされており、源泉掛け流されていました。恐山とは全く別の源泉だそうです。湯温も恐山と比較すると随分と温めで、体感40度。甘く濃厚なタマゴ臭がムンムンと鼻腔を刺激してくれます。湯のあたりも良く、長湯にはもってこいの湯です。源泉を口に含むとタマゴ味のあとに強めの苦味があり、正直まずいです(笑)。
湯の溢れ出した付近には空気に触れたとたんに酸化した湯が墨汁のように真っ黒な湯ダレになっていました。お湯を掛けると直ぐに消えてしまいますが、これには連れ共々ビックリ。鉄の成分が反応しているのかもしれません。
入浴後は約束どおり売店でジュースを購入して裏の湯畑を少々散策させていただきました。先述したとおり、かなりの鄙び系&強B級の施設ですので、潔癖症の方や施設重視の方には向いておりません。しかしお湯重視の方やB級ファンにはきっと満足していただけるでしょう。 写真は上が施設外観、下が内部の浴場付近です。1人が参考にしています
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