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間口の広いサッシの戸をあけて受け付けのおじさんに券を渡します。壁にはユニークな壁画。肘折らしい芸大生とのコラボです。お湯は透明で熱い。少し鉄っぽい匂いがする。湯船は大きく洗い場も広くいつも清潔。湯船の脇にはお地蔵様。地元の人に愛されている共同湯です。
みなさん湯船の淵に座って洗面器で体や髪を洗います。小さな子供を連れた若い母親が手際よく自分と子供の体を洗っているのを感心して眺めながら、ゆったりとお湯に浸かりました。じんわりと体に染み入るような穏やかな感触でした。大晦日の晩でしたが、静かな時が流れます。やがて母親が体を洗い終わり、子供を抱いてお湯に入ります。そしてお湯から出る前にお地蔵様の所に置いてあるコップのお湯を捨て、新たにお湯を汲んで置いて行きます。よく見るとコップには「おじぞうさま」と書いてあります。てっきり飲用のコップかと思っていましたが、飲むためではないのですね。実はおととしの夏ここに来たときにそれを知らずにコップで飲んでしまいました。お地蔵様ごめんなさい。この場を借りて謝ります
今回は上の湯の隣の亀屋に宿泊。肘折独特のあの廊下から障子で仕切られた部屋で年越ししました。元旦も上の湯の一番湯。1年の始まりのお湯でしたが、大変気持ちよく入りました。今年もどんな温泉に出会えるのか楽しみです。0人が参考にしています