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2006/06/03入湯。
浴室は加温があるかないかという違いこそあれ、すべての風呂(内湯3つ)が源泉掛け流しです。ドアを開けたすぐそこにある内湯(41℃)、中庭の廊下を渡った奥にある内湯(40℃)は加温ですが、やや泡着きがあるヌルスベの素晴らしい湯でした。
しかし!ものすごいのは、奥の奥にある加温なしの源泉(36℃近辺)です。山梨には「泡々の湯」が点在しますが、私感から言わせて頂くと、山口温泉や韮崎旭温泉よりも泡々度はこの源泉湯の方が上でした。
皆さんの口コミで、ここが泡々というのは予備知識でありましたけれど、まあ、いままで経験した範疇(はんちゅう)だろうと高をくくって入浴していたところ、数十秒で「プツプツパチパチ」なにやら背中が騒がしいのです。
で、ちょっとビクッっとしまして、ぬる湯に浸って閉じていた眼(まなこ)を開けてみたのです。そうしたら、目の前に差し出された光景は私の体一面にビッシリ着いた細かい泡、泡、泡!…そうか、背中のはじける音の正体はこれかっ!
思わず体を起こして湯中を見ると、なんと目の前の湯の中を泡の大群が舞い踊っているではありませんか。湯素人の私ですから当たり前なのかもしれませんが、それでも目前の湯に泡が乱舞している姿を目撃したのは今日がはじめてで、大変感動しました。
施設的には、真新しいというわけでもありませんし、格別な工夫が湯殿にあるというわけではありませんが、この泡々度は★5つの価値ありと判断しました。泡々温泉好きの諸氏にはぜひお勧めしたい湯だと思います。背中が泡で痒(かゆ)いというのは、けっこう気分の良い経験です。
※画像は腕に巻き付いた泡群ですが、撮影技術が稚拙なために、あの「背中が騒がしい」ほどの泡着きをこの程度にしか表現できない未熟さに歯がみする思いです。実物はもっとスゴイです。0人が参考にしています