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露天風呂西の横綱「砂湯」で、水着着用でない混浴を体験した二人は真賀温泉へと車を走らせました。
朝の8時頃。受付の女性の「貸し切りですよ」の言葉に少しほっとして幕湯に入りました。
薄暗く、狭い岩風呂です。しかしそのこに湧いているお湯はほんとうに素晴らしいものでした。
透明ですが、岩の肌を映しラムネを連想する色。スルスルツルツルと肌に滑らか・・・。
もう、「はぁ~~~~」と声になる前の息を何度ついたことか。
すると、数日前軽い捻挫をしていた相方が
「足首を揉んで」
とのたまい・・いえ、言いましたので、仕方なく揉んでおりますと、
「いや~極楽極楽じゃ」
などとのたまい・・いえおっしゃいました。
私は浴室を眺めまわし、どこかに殿様の魂がおいでなのではと探してしまいました。
そうこうしておりますと、男性がお一人おみえになり、その方は常連さんらしく、
上手に竹筒から「グギグギ」お湯を飲んでみえました。そしてまたお一人男性が・・・。
さすがに4人も入ると窮屈な感じでしたので、お暇することといたしました。
広い「砂湯」の混浴より、狭い「幕湯」の混浴の方が、男性のマナーがいいのには驚きました。
女性で混浴に抵抗がある方、一人でゆっくりしたい方、薄暗いより少し明るい方がいい方は、
貸切風呂「玉之湯」がお勧めです。底でつながっているとのことで泉質は幕湯と同じ。
お値段が違いますが、無理して幕湯に入ることもないと思います。
帰りがけ我が家の殿が
「俺のタオルを知らんか?」
などとのたま・・・言うので、
「私はあなたのタオルは管理しておりません。」
と答えると、受付の女性が大笑いされて
「どこの家庭も同じだね~。旦那は子供と一緒と考えたらいいんよ。」
と先輩女房殿のありがたいアドバイス。はい肝に銘じます。
あ~~こんなふれあいが大好きです。温泉巡りをやめられない理由の一つです。
混浴で入浴には少しの勇気が必要な幕湯。
狭くて薄暗い幕湯。
それらを割り引いても余りある「名湯 幕湯」
必ずまた訪れます。11人が参考にしています