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兵庫に2、九州に1ある「熊野の郷」の新しい日帰り入浴施設。今年7月21日にOPENしたばかりです。
OPENしたてということでテレビでもよく紹介されていましたのでどんなところかと思い。あと、HPで見ると掛け流し天然温
泉と謳っている部分も気になっておりました。
建物は昔の酒蔵や味噌蔵だったような梁がいっぱいあって天井が高い作り。以前どこかの酒蔵だったところをリニューアル
か?とも思ったんですが、聞けば真新しい建物とのこと。
中庭は植え込みが綺麗に手入れされており、また木々や石などの配置もとても美しく。
内装の部分部分の質感もかなり良いように感じ、全体の雰囲気としては重厚感あるとも言えるかと思いますが、受け取り方
によってはやりすぎとも言えなくもないかも。でも日帰りでたまに楽しみに来るとしたら、これぐらいデコラティブな方が
日常性との差位を感じやすいとも言えます。
受付で靴箱の鍵とロッカーキーを交換。ここは後清算となります。
途中に休憩室、そこから外へ出ると足湯があり。休憩室はスパ銭に付属しているようなちょっとした部屋で待ち合わせ程度
ならいいのですが、それほど広くも無いですし、本格的にここで休もうなどというような場所ではなさそう。
脱衣場に入り、ロッカーを探し。ロッカーキーは電磁式なのか、ロッカーの扉のところにセンサーがありそのセンサーのボ
タンを押してロッカーキーを近づけると「ピラピラ~」と音が鳴り扉が開く仕組み。と言う事で脱衣所の中ではあちらこち
らで「ピラピラ~、ピラピラ~」と音が鳴っていました。
浴室内はやや暗いですが所々対象が浮き上がるようにスポットライトが当てられていたり、照明は計算されていて独特な雰
囲気をかもし出しており、さらに非日常性を高めていると感じます。(「野半の里」は行ったことが無いのですが、こうい
う感じなのかな。)
愛知ではこういう感じの入浴施設は無いので目新しく感じますね。そのときそのときに楽しく、気持ちよく感じることがで
きれば自分の場合良しとするので設備の点では高得点ですし、こういう雰囲気の中での癒しもまたいいなぁと思います。
(ただし、ある程度空いていての話ですが。)
サウナは温度計標示85℃前後で、体感的にやや温め。露天に向いた大きな窓があります。あと、テレビあり。10人ほどの広
さですが、座る場所によってはテレビとの角度が悪く、奥の方しかテレビは見え難いのが難点。こうした設備ながらサウナ
は狭いかな。水風呂は5人ほど。
露天には石造りの古墳のようなミストサウナがあり。中に入るとさらに石室みたいで面白い。ただ座っている位置が低いの
で、ガツン気味に温まりたいときは座らずにいるといいです。ここはこうしたエンターティメント性も高くて良いです。
洗い場は横の衝立がとても大きく、個々の洗い場の空間も広くなっていて隣を気にせずに居る事が出来ます。
洗い場の道具置き場や露天の長椅子など徹底して質感・作りを同じにしていて、その周到性に驚かされます。
こうまで完璧だとどうも少し劣ったところが気になりやすく。露天の日除けが低く少し圧迫感があることと、少し安っぽく
感じられたところが惜しい点。これとて普通の施設にあるとしたら充分な出来なのだけれども、この施設においてはやや劣
って感じてしまう。それだけ全体的に上手く出来ているとも言えます。
さて、お湯についてなんですが、基本的に「源泉100%」と札が付けられている浴槽とそれ以外の浴槽と分けられるかと思い
ます。
まずそれ以外の方の浴槽ですが、加水されているとのことで、温泉としてはかなり薄く感じます。浴感もあまりなく。塩素
臭ははっきり感じます。
「源泉100%」と書かれている浴槽は内湯に1つだけあり、4人ほどの広さ。やや茶色に濁りあり。ただ、浴感はほとんどあり
ません。塩素臭はあるような、無いような微妙なところ。湯面上にある流入口からは20℃前後の透明の湯(というよりほ
とんど水の温度ですが)が流れていて、たぶんそれは源泉と思われ。舐めてみるとかなり薄いですがほんのりしょっぱさが
あり。
よく見るとどうも浴槽底面には排水口と湧出口があり。湧出口からは湯温より少し高めのお湯が湧き出ていました。HPでは
掛け流しとなっていましたが、これは一体どういうことだろう。
確かに湯面上にある流入口の低めとのお湯と底面より湧出しているお湯とでは温度としてはプラスマイナスでバランスが取
れているように思えます。成分表では源泉温度29.1℃となっていて、これでは加温はしょうがないでしょう。湯面上部から
そのままの源泉が流れてくる事もいいことだと思います。
ただ、排出していく方としては湯面上部よりオーバーフローしている部分はほとんどなく、浴槽底面の排出口より出て行く
量の方が圧倒的に多いような。23人が参考にしています