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2006/05/13入湯。
麻績村福祉センター内にありますが、玄関に「福祉センター」と掲げられている木製の看板の中程に、紙で「みたらし湯」と手書きの文字が書かれているだけですから、訪問の際はご注意ください。
湯は弱ツルスベの単純硫黄冷鉱泉(弱アルカリ性低張性冷鉱泉)で、加温した循環浴槽内にチョロチョロと低温(15.4℃の)の源泉が掛け流されています。循環湯は無色透明で、独特の香りがしましたが、その匂いは長野県富士見町にある「道の駅蔦木宿 つたの湯(@nifty温泉未掲載)」の加温浴槽に似ていました。ここの湯は源泉そのままの浴槽があり、加温と比較すると驚くほど香り(というかクセ)が違っていたのですが、「みたらし温泉」も同様で、掛け流されている源泉の、ほのかに香る硫黄臭は浴槽内の湯に反映されていないどころか、無加工の源泉とは明らかに違った匂いがしました。私感ですが、本来の温泉香と塩素が合体したようなもので、あまり好ましい匂いではありませんでした。
浴室は、ドアを入ると両側にカラン(7)。それぞれにシャンプーと固形石鹸が配置されています。そして通路中央には、奥の内湯まで手すりがついており、お年寄りが滑って転倒しない工夫がされています。画像右の黒い岩は源泉出口。内湯が1つのみのシンプルな造りとなっています。
館内は、大広間(無料)と、ややくたびれたソファーがある休憩コーナーなどがあり、湯上がりの休憩は充分にできます。
以上の内容で入浴料300円ということを考慮すると、まずまずの湯ではないかと思います。実際、居合わせたご老人の一人は「毎日通っている」とおっしゃっていました。気軽に集えて湯が楽しめるご老人の社交場といった感じです。
湯に視点を当てると、硫黄香る源泉をそのまま掛け流しで使った冷温浴槽などがあればもっといいのにと思いますが、お年寄りの方が満足ならばこのままでも良いのかな、とも思います。
ご老人のための、静かで、日常的な湯、といったところでしょうか。若輩者の私も、ありがたく同浴させていただきました。2人が参考にしています