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近鉄伏見駅界隈で仕事があったので、帰り際に立ち寄った。平日夕方の入湯。脱衣所に入るや否や、きつい塩素臭がプーンとしたので、「あらら」とがっかりしたのだが、湯からはあまり塩素臭がしなかった。恐らくは開店前準備の際に、床掃除あたりに使ったのだろう。湯はすべて伏見の地下水を利用しているとのこと。宇治川だか淀川だかの伏流水が流れているので、伏見は昔からおいしい湧き水がでることで有名。酒造などに用いられている。希望ならば飲用の地下水をペットボトルに入れて持ち帰ることもできる。ペットボトルは番台でもらえ、専用の蛇口から注いで持ち帰る。pH6.0の弱酸性の湯は、温泉でないのに肌がしっとりしてくる。ムムム、力あるぞ。
2階建てになっており、1階は脱衣所、洗い場と主浴槽、寝湯、打たせ湯(ラドン湯とある)、ジャグジーに気泡風呂と種類豊富。2階は竹炭サウナに水風呂と入浴剤投入ありの露天。いろいろ浴槽はあるのだが、どれも狭い。主浴槽でも3人が限度。露天は2人でも気を使う。一番大きい浴槽が水風呂というのもちょっと。街中の温泉ゆえ露天からの眺望はない。見えるのは空のみ、真上にしか開けていない。まあそれでもオープンエアのお蔭で湯あたりせずに楽しめる。入浴剤は余計だと思うが。露天は唯一のぬる湯であり、他の浴槽は温度が高め。個人的には長湯可能なぬる湯は大きい浴槽で楽しみたいと思うところ。湯の素性はいいので、入浴剤なしがベストかと。
あと気になったのは、建物のくたびれ加減。壁のタイルが黒く変色していたり、換気扇が錆びついていたり、水風呂あたりのくたびれ感は、衛生的に大丈夫かしらんという感じがした。湯そのものは高い質だと思うので、そのあたりが気にならない人にはお勧めできる。混雑する時間帯を避けて利用したいところ。4人が参考にしています