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宿泊で利用した。長島スパーランドで遊んだり、名古屋方面観光の拠点として便利な場所にあり、また利用料金がリーズナブルであることも利点のひとつ。同宿客にビジネスユースの方もおられ、安い料金で天然温泉付きの施設に宿泊できるのも有難いことだろう。ただ、濁った鍋田川沿いの、ごく普通の住宅地に位置し、建物も無機質なもので、風光明媚さや和風情緒、若しくは豪華絢爛さを求めた場合、いずれも裏切られる。飽くまで安く泊まれる気の張らない温泉旅館のレベルである。
日帰り温泉利用施設としても機能しており(むしろこちらが主流か)、温泉利用者は甚だ多い。近隣住民はここを銭湯代わりに利用しているのではと思うほど、夜間になっても利用者が多かった。浴場は夜10時まで利用可となっており、宿泊者も同様なのは少々納得がいかない。また、ロッカーが10円取り込み式というのも随分とせこい話で、また利用者も10円が惜しくて鍵をあけたまま入浴している人が大部分であるのを見るのも妙に物悲しい。
浴室は温泉旅館としては比較的広いといえるが、情緒はない。私は旅館でジャグジー・ジェットや遠赤外線サウナに入りたいとは思わない。天然温泉浴槽は内湯に一つ、露天の岩風呂に一つ、湯温はうまく調節され、熱くもぬるくもなし。
肝心の泉質は食塩泉で、ごく薄い黄色透明、無臭、微食塩味の個性薄いものである。木曽川対岸の、長島のモール臭漂う飴色の個性豊かな湯とは対照的。尤も、比較的大規模な浴槽であり、循環利用され、個性も薄くなるのはやむを得ないところ。残念ながら、湯に力がなく、平凡な塩素入り循環湯である。
宿泊施設としては平凡だが、観光拠点として安上がりに利用するなら格好の宿といえるだろう。3人が参考にしています