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8月下旬に妻と2人で宿泊しました。
「清流の宿」の名のとおり、大自然の中で、日頃の喧騒を忘れて、家族で寛ぐには最高のお宿だと思いました。
当日は、到着したときから、かなりの雨でしたが、雨の帆山亭もなかなか風情があって良かったです。帆山亭全体が落着いた民芸調の佇まいで、大きな池を取り囲むように、フロントや食事処がある母屋、本館の宿泊棟、大露天風呂の温泉棟があり、少し離れた渓流沿いに離れと奥離れが隠れるように建てられています。
私たちが泊まったのは、離れの「山ふじ」というお部屋でした。デッキ付10畳一間のお部屋は、天井も高く、ゆったりとした造りになっていて、その隣にセンスの良い内湯の部屋と屋外に3~4人がゆっくり入れる露天風呂がありました。デッキ、内湯、露天風呂ともに目の前を渓流が流れ、その向こうに森林が続き、まさに大自然を満喫することができました。お湯は、ほんのり青いグレーで、かなりの硫黄臭がして温泉情緒を盛り上げます。露天風呂に浸かった後、渓流を泳ぐ山女を眺めながらデッキで寛ぐ瞬間は、まさに至福のひとときでした。
夕食は、食事処になりますが、客室によって分かれているようでした。名物の馬刺しや、肥後むらさき、特製グラタン等、かなりのボリュームでしたが、全て美味しくいただきました。
大露天風呂は、混む時間を避けて、朝食後すぐに入りましたが、ほぼ貸切状態でした。こちらも渓流沿いにあって、向こうの山々まで眺められ、客室露天にはない開放感があって良かったです。柱に「星空スイッチ」なるものがあるので、夜に満天の星空を眺めながら湯に浸かれば最高だろうなと思いました。
出発の際、マイカーのトラブルで、宿に皆さんに大変なご迷惑をおかけしたのですが、皆さんの親切な心遣いに感激しました。ご迷惑になると思い結局は遠慮したのですが、ご主人が、宿の車(ナンバーが語呂!)を貸すからと、その車の洗車までしてくれました。
災い転じて福ではないんですが、車をみてもらっている間に、ご主人といろいろ話をさせていただき、離れの「もみじ」と、奥離れの「あけび」のお部屋を見せていただきました。このとき知ったのですが、「山ふじ」の部屋の前には、山藤が植えられていて、5月には見頃だそうです。話を聞いていて、帆山亭の随所に、ご主人のこだわりがあることに驚きました。まだまだ客室に手を入れたいというお話でしたので、ますます魅力的な宿になりそうです。今度は、是非、「もみじ」か「あけび」のお部屋に宿泊させていただこうと思います。0人が参考にしています