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山形蔵王へ向かう道すがら、夜10時ころに寄り道してみたのが月光温泉大浴場。昭和のレトロ感漂う外観で、なんとなく昔のモーテルチックな建物。館内も「ザ・昭和劇場」と言わんばかりの雰囲気。受付にはもの静かなおばさんが一人佇んでおられたが、素朴でシャイな方とお見受けしました。
名称は「大浴場」ですが、5-6人サイズの内湯男女各一本のみ。浴室には換気扇がなくサウナ状態。湯気でモウモウと息苦しかったので窓を少し開けさせてもらいました。床、湯船ともにタイル張り。カランは3-4つにシャワーが一つ。床は湯の成分のためか湯が流れ出す付近はヌルヌルとして結構滑りやすいので地注意してください。新参者の私は危うく滑りそうになり、みんなの視線を浴びながらもなんとか体制を建て直し、「や、やるじゃない」と独り言をつぶやくのでありました。浴室には5-6人の旦那衆がいましたが、あまり湯船には入らず熱心に体を洗っておられました。
源泉はドカドカ投入され、溢れ出しもザーザーと多く壮観。湯は無色透明で塩化物泉に弱タマゴのブレンド臭を感知。湯温は体感43度でやや熱めの設定。浴感はヌルスベ感から弱キシ感へと華麗にリレー変化。とにかく温まる湯で浴後の汗がなかなか引かず、全身ポッポ、ポッポと血潮が騒いじゃうよ状態。素肌がずっとしっとりとしていたのも印象に残りました。個人的には「大浴場」というほど大きくはありませんでしたが、湯は素晴らしく、満足のいく湯浴みとなりました。早朝5時から深夜12時まで、地元の銭湯として活躍しているようです(料金は大人350円也)。
ところで、大浴場の道路を挟んだすぐ目の前には、クアハイムという施設があります。立ち寄り湯もOKの宿泊施設ですが、あいにくこの日は館内のメンテナンス工事のため休業で、知らずに来てしまった人が続出し、皆さんガッカリしていた。そして、観念したかのように目の前の大浴場へ吸い込まれていきました。0人が参考にしています