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2006/07/08入湯。
平野のメイン通りのバス停を降りて川沿いにしばらく歩くと、湊山温泉は市街地の外れにひっそりと佇(たたず)んでいました。午前中の早い時間に到着しましたので空いているかと思いきや、地元の方たちでけっこうな賑わい。愛されている温泉なんだなぁと実感できます。
メインの浴槽は、ブーメランのような形の面白いもので、2種類に加温されたやや薄茶っぽい湯がはられています。入り口手前は、ぬる湯、奥は適温湯(推定41℃程度)らしいですが、この日はぬる湯もかなり温かく、両方とも同じような湯温。ぬる湯好きとしては少し残念でした。
入り口左側に定員3名程度の源泉槽(画像参照)があり、ここでのんびりと湯浴みしていますと、地元の方らしき人に声を掛けていただきました。それから30分程度でしょうか、茶色い湯の花が舞う薄濁りの湯を楽しみながら、この湯のお話などをポツリポツリと聞かせていただきました。
「湊山温泉は、以前はもっと色が濃かったんだけど、震災後少しずつ薄くなって来ちゃったんだよ。でも、気楽でいい湯だから色が変わっても、値上げしても、みんな通ってくるんだよね」
あの震災の影響がこんな所にも出ていたんだなと、感慨深く聞かせていただきました。そして、今は復興もなり、震災の傷跡も癒えたこの地の方たちの憩いの場となっている湯の力というのを、改めて知ることができたのは幸運でした。湯の楽しみ方は1つではないことを実感した、感慨深い湯浴みでした。
※それにしても一番奥にある円形の浴槽は激熱です。付属の温度計をみたら47℃。私は膝までで降参でしたが、横からお爺さんがスタスタと現れ、スル~と全身浸かったのを目撃し唖然としました。恐るべし爺ちゃんパワーです。0人が参考にしています