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神戸三ノ宮の繁華街にあり、ビジネスホテルとしても利用できる。むしろそちらが本来の利用方法としてふさわしいと思われる。入浴料も920円と比較的高価であるし、優れた泉質の天然温泉を期待して赴くと落胆しかねない。ビジネスホテル付属の風呂が天然温泉というのなら、かなり贅沢な話であるのだが。
二種類の天然温泉が満たされた比較的大きな浴槽があり、それぞれ重曹泉と硼酸泉、湯がツルヌルで足元に注意との趣旨の標示があり、期待して入浴してみたが、ツルヌル感などなにもありはしない。重曹泉はやや白濁した湯で、完全な循環湯、それも相当使い古した湯である。臭いをかいでみればわかる。循環装置を停止させれば恐ろしいことになりそうだ。
一方硼酸泉の浴槽はいくらかましだが、こちらはしっかりカルキ臭、天然温泉の実感がない。こちらも当然循環湯。
唯一救われるとすれば、天然水(布引の水)を利用した浴槽があり、シャワーの水も天然水であること。男湯には桶湯があり、ぬる湯で快適、水風呂との温冷交互浴を楽しんだ。天然温泉及び天然水の飲泉場もあるのはありがたい。
神戸市内には380円で源泉かけ流しを堪能できる銭湯が沢山ある。温泉を堪能したいならばこんなところで920円も出して、垢じみた塩素混入循環湯に浸かるのは馬鹿げた話、神戸の温泉銭湯が素晴らしいので余計にそう思う。1人が参考にしています