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2006/05/27宿泊。
素晴らしいのは客室露天風呂です。なにせ、ヒドロ炭酸鉄泉(宿の説明書きより。分類上は単純温泉)の源泉が、コックを開くことによってドバトバと流れ出ますので、贅沢な湯浴みを楽しめます。私の泊まった部屋は信楽焼の陶器風呂でした。決して大きくはありませんが湯船から奥琵琶湖の風景が望める、よい風呂でした。
23℃の冷鉱泉ですから、そのまま湯船にためて掛け流ししながら冷泉浴を楽しんだ後、追い炊き機能を使って湯を温めながら、源泉を掛け流すという、バリエーションが楽しめます。湯質は、少し濁り気味の金気臭がするもので、ちらほらと湯の花が舞っていました。
たっぷりと源泉を楽しんだ後、翌朝は湯船の湯を抜き再度源泉をドバドバと流し込みました(画像参照)。少し贅沢な湯使いですが、客室露天のみに許される特典ということで、フレッシュな源泉を堪能しました。
宿としての評価は、接待、料理、施設など総体的になかなかレベルが高いと思います。奥琵琶湖は観光施設などはあまりない場所ですが、湖上に集う水鳥や湖中に見える竹生島の姿などが、旅人の心の垢(あか)を優しく洗い流してくれます。
評価を★4つとしたのは、客室の源泉は個性があるのに、大浴場の内湯と露天はまったく循環ろ過されてしまい、無色透明無臭(塩素臭あり)の没個性的な湯になってしまっている点です。湯質重視の方は、ここにお泊まりの際は大浴場を利用するのは時間の無駄。その分、客室露天の「貸し切り源泉かけ流し」を堪能することをお薦めします。2人が参考にしています