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今年1月、正月休み明けの限定格安価格(1泊2食付、1人10,500円)で新館・秀峰館に2名で宿泊して来ました。館内利用券が1人500円分ずつ付く上、アーリーチェックイン14時(通常15時)、レイトチェックアウト11時(通常10時)というお得なプランです。
鬼怒川一の規模を誇るホテルだけあり、ロビー周辺はなかなかゴージャスでしたね。お部屋(和室)は渓谷沿いの上層階で、新館のためキレイで設備も整っており快適でした。
が、夕食(食堂での和定食)は私が今まで行った同等クラス(1万円前後)の宿の中では質・量ともいささかお粗末でした。又、我々は夕食を6時に希望しましたが、7時希望のお客さんの料理も6時の時点で吸い物以外はすでに全部並んでおり(刺身やビールまで!)、いくら大型ホテルとはいえちょっと心遣いの無さを感じましたね。
朝食はバイキングで、お料理自体は種類も多くまあまあでしたが、正月休み明けというローシーズンにもかかわらずなぜかお客が多く、会場の混雑ぶりには閉口しました。大型ホテルのバイキングはどこもそうなのかもしれませんが、特に朝食時間帯は人が集中しやすいので、たとえば7:00~、7:45~、8:30~という感じで45分間隔・三部制の完全予約制にする(宿泊申込み順に希望時間を選択する)など、混雑緩和の工夫が必要ではないでしょうか? 大混雑を予想しながら「お好きな時間にどうぞ」、しかし「8時頃は大変混雑しますから避けて下さい」みたいなことを書いた看板が出ており、これでは本当のサービスとは言えないと思います。やはり大型ホテルほど朝食時間は完全予約制にすべきです。
お風呂は、泉質はとてもなめらかで、地下の大浴場(内湯)は広くて快適でしたが、最上階の露天はホテルの規模を考えるとあまりにも狭く、舟風呂などは満員の船に乗っているかのようでした(笑)
ということで、ホテル自体の総合評価は60点くらいですが、「送迎バス」がこの評価をグッと押し下げました。
あさやをはじめ、鬼怒川温泉の多くの宿は自社バスによる送迎サービスがなく、東武ダイヤルバスによる委託運行です。そのため無料ではなく、1回180円の運賃がかかります。駅から徒歩10分以内の宿なら利用する必要はありませんが、あさやのように一部の遠い宿では利用せざるをえません。しかし、180円は高すぎますね。4人ならタクシーを使ったほうが安い。いくら委託運行とはいえ、宿のお客さんのための送迎なのですから、本当にもてなしの気持ちがあるなら宿側が運賃を一部負担するなどして、せめてワンコイン(100円)にすべきです。
又、翌日の送りの最終バスが10時40分というのは問題ですね。我々は「11時チェックアウト」が売りのプランで泊まったわけですが、最終バスに間に合うように10時半のチェックアウトを余儀なくされました。我々が希望してチェックアウトを11時に延長したのではなく宿側が企画したプランなのに、これでは「11時まで居たかったらタクシーを使って勝手に帰れ」と言われているも同じで、なんとも割り切れない思いをしました。あさやの送迎が無料サービスならあまり文句も言えませんが、しっかり運賃を徴収する以上、宿が企画した全てのプランに対応するようなダイヤを組むのが筋というものではないでしょうか。
あさやはけっして悪い宿ではないのですが、食事と送迎に関する心遣いの無さが如実に表れており、非常に残念に感じました。4人が参考にしています