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投稿日:2010年2月23日
手賀沼リゾート 天然温泉 満天の湯 (天然温泉 満天の湯)
paw_pawさん [入浴日: 2010年2月23日 / 2時間以内]
55.0点
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千葉県柏市、手賀沼大橋のほとりにある満天の湯さん。すぐ向かいには<道の駅しょうなん>もあります。茨城県にも程近い立地ですが、私はもっぱら平日の夜に突撃しています。仕事から帰宅後、着替えを済ませて自宅近くの国道6号線を車で40分ほど北上すれば到着です。週末や休日は大変な盛況ぶりとの情報を得ているので、そうした日は一切避けて利用しています。但し、平日の夜でもガラガラというわけではなく人気の高さが伺えますが、割とストレスなく利用できることが多いです。
外観は落ちついた和風テイストで最近良く見かける日帰り温泉施設といった趣です。内外ともにまだ新しさが感じられ、館内も広々としています。
肝心のお風呂はというと、内湯ゾーンと露天ゾーンに大きく分かれ、内湯ゾーンには循環ですがメイン浴槽の他、気泡風呂や寝湯やジャグジーなどのエステ系の浴槽が並び、サウナも複数あるようです(私の父はヨモギサウナが大変気に入ったとのこと)。
ただし私は内湯には滅多に浸かりません。内湯ゾーンで体を洗ったり洗髪したあとは、そのまま露天ゾーンへと突入します。露天ゾーンにはメインの岩風呂を筆頭に一人用の壷湯が三つ、熱湯、寝湯(4人分)、井水循環利用の炭酸風呂の計5種類のラインナップです。炭酸風呂以外は全て源泉掛け流しとなっており、湯量も豊富な模様。
まずメイン浴槽ですが、15人サイズの庭園風岩風呂。体感40~41度の適温やや温めで長湯にも最適な温度設定です。源泉の投入量もまずまず。湯はナトリュウム塩化物強塩泉とのことですが、これぞ塩化物泉のお手本ともいえる独特の温泉臭がはっきりと感知できます。金気臭は勿論のこと投入口付近ではほんわかと玉子臭や微弱ながら油臭もします。東京から車で1時間も掛からないところに塩原や会津の河沼郡・大沼郡といった只見川流域に点在する温泉群に勝るとも劣らない塩化物泉に入浴できるというのは、私にとっては驚くべきことです。湯口で透明な源泉は湯船内でカーキ掛かった黄土色に変化する湯で成分の濃さも折り紙つき。浴感もしっかりしています。
次に壷湯ですが石をくり抜いたパーソナル浴槽で3基設置されいます。それぞれ源泉が投入され、当然のことながら掛け流し。なんとも贅沢な湯浴みが楽しめます。私のお気に入りで露天ゾーンではこの浴槽に浸かっている時間が一番長いです。湯温は体感41度強の適温で深さもあり、どっぷりと長湯が楽しめますが、3基しかないので混雑時には短めに切り上げるようにしています。
今度は寝湯ですが、こちらは浴槽タイプではなく板場に源泉が流れる仕組みです。つまりお湯がたまらずに流れていく方式です。浴槽からの溢れ出し付近で横になるあの禁断の浴法、「トド」式と同じような寝湯です。源泉の投入量はそれほどではありませんが、背中からジワ~っと温もりが伝わってくるような浴感でとてもリラックスできます。でも冬場は正直ちょっと寒いですね(笑)。
続いて熱湯です。二人サイズの小ぶりなものですが、体感43~44度で壷湯に次いで私が長く浸かる浴槽です。特に最後の上がり湯にはもってこいで、個人的にはこの浴槽があるかないかで、湯浴み全体の満足度が大きく左右されるといっても過言ではないと思います。万人受けする温度設定の浴槽しかない施設も多いですが、例え小ぶりであっても、こうした熱湯の浴槽を用意してくれているのは嬉しいです。
最後に人工的に炭酸を混入している浴槽ですが、3人サイズで利用しているお湯は天然温泉ではなく、井水を循環使用しているそうです。塩素臭がしますが、縁には檜をあしらってちょっぴり高級感も漂います。体感39度の温めで、個人的には物足りなさがありますが、炭酸泉&温湯ファンには喜ばれるかもしれません。
東京のどまんなか日本橋から行ったとしても30km圏内ですし、近くには手賀沼公園や道の駅もありますので、行楽がてら訪れるのもいいかもしれません。私見ではありますが、松戸市、柏市近辺の日帰り専門の施設のなかでも、本物の温泉に入れたという達成感がダントツで味わえる浴場だと思います。平日で650円、休日750円という値段設定もこの設備と内容から言えば抜群のコストパフォーマンスだと思います。
※写真は上が年末にライトアップされた外観、真ん中が熱湯浴槽、下が壷湯の湯口です。4人が参考にしています
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