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軽井沢には、ずっと偏見もってました。ひとつ、金持ちのためだけの避暑地であーる。ふたーつ、温泉は、循環湯ばかりなり! もしかすると、これは一種の僻み根性なのかもしれませんが、まあこの偏見誕生にも一応のいわれはあるのです。
いまを遡ること15年前、星野温泉のもうちょい奥の、塩壷温泉ホテルに友人たちといったのです。ホテルは豪華でしたけど、温泉はねえ・・・絵に画いたような塩素のかおりの循環湯でした。ほかにもどこかの施設の温泉に入りましたが、やはりそこもマルジュン印の塩素風呂・・・
僕、信州には偉大な温泉王国として一目置いておりますが、軽井沢はその限りにあらず、と勝手に思っていたんですよ。
でも、今回の(6/24)の湯田中行の際、たまたま霧積にいった道すがら、軽井沢市街地に寄ってみました。
ええ、比較的評判のいい星野温泉トンボの湯へ---そしたら、これがとても良かった。文句なしの5つ星です。造りもモダンで洒落てるうえにお湯がいい! 掛け流しの透明なお湯におがくずみたいな茶色い湯の花がゆらゆら浮いてます。内湯も見事ですが、外の露天は更にいい。木の廊下がなが~く続いてて、そこで延々と屈伸運動をしている男性がひとり。何故か背広姿の外人二人組が裸だらけのそんななかに視察にきてました。ここはいいよ、露天広いし、お湯極上だし、なにより土地柄かほかのお客がみな紳士! マナーがいいんっスよ、みんな、自動ドアの番を譲ると、みんな大抵礼いっていくんですから。残念ながら日本のほかの地ではこーゆーのは少ないですね。
というわけで星野温泉トンボの湯は、僕にとって軽井沢屈指の名湯となったのでありました。(了)0人が参考にしています