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日帰り入浴で行って来ました。恥ずかしながら、最近になって定山渓温泉にも掛け流しの温泉が結構あることを知ったのですが、浴槽という浴槽全てから綺麗に掛け流されているここ「定山渓ホテル」は湧出量不明とのこと。しかし、その総量がかなりのものであることは容易に想像できます。また、浴場が泉源により近い下層階にあることも定山渓では特筆もの。おまけに日帰り入浴24時間可というのは、これほどの温泉郷の中にある施設としては全国的にも珍しいのでは。
大浴場、中浴場が3~5時間おきに男女交替となりますが、私が入ったのは中浴場でした。小振りの内湯が4つと半露天が1つで、そのいずれからも無色透明のお湯が掛け流されています。味は無味無臭で塩味も感じられませんでした。
ステンドグラス、モザイク模様があしらわれた浴場内は創業期を彷彿とさせる趣ある造りですが、残念なのはジャグジーから立ち上る塩素臭が浴場内に充満していること。半露天風呂からは川の流れる音が間近に聞こえますが、柵が目の前を遮っていて殆ど眺望は期待できません。脱衣所にこもる銭湯臭(銭湯の方すいません・・・。わかる人にはわかると思いますが・・・。)もこの手の近代的施設にはおよそ不釣合いで、「金をかけるところが違うんじゃないか?」と余計な心配をしてしまいました。
帰りに脱衣室にある創業期と思われる本館の写真を目にしました。既に近代化しつつある定山渓の河畔に立つ堂々とした巨大木造建築を見て、「定山渓にもこんな建物があったのか」と感動し、「もし残しておいてくれたら・・・」と、歯がゆい思いにかられました。
最後にフロントの方の応対は大変良かったことを付け加えておきます。1人が参考にしています