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磯部温泉の中で一番の大型ホテルではないでしょうか。
豪華で広いロビー、しかし落ち着いた雰囲気で気品があります。
日帰り入浴は平日のみ。
フロントで1050円を払い、日帰り専用のロッカーキーを受け取り、1階『楽水の湯』へ。
広い脱衣所は新しく清潔でとてもきれい。女性なら誰しも快適に利用できるのでは?
浴室は若干照明を落とし、リラックスするのに適した雰囲気が醸し出されています。
大きな内湯はこれといった特徴もなく、かすかに潮の香りのような塩素のような・・。
その脇に2~3人用の小さな浴槽があり
これは現在の恵の湯が発掘される以前の磯部の湯、冷鉱泉です。
現在この湯を利用しているお宿がどの程度あるのでしょうか?
湧出量が少ないため、投入量もわずかですが、加温もせずに源泉そのまま。
ぬるいを通り越して冷たいので、ちょっと温まってからでないと、堪能することはできません。
露天には岩風呂、樽風呂、扇風呂があり、『美肌湯』の札が立つ樽と扇は本当にスベスベ!
磯部の湯(恵の湯)はその濃度が濃すぎるため、ほぼ全ての湯宿で加水して薄めていますが
(はやし屋には小さな源泉風呂有り)加水してもこれほどのツルツル感とは・・。
大型のホテルは湯使いがずさんなイメージがありましたが、こちらのお湯はとろけるように滑らか。
発汗もよくのぼせるほどに温まっては、鉱泉風呂で引き締めるとまさに極楽。
鉱泉もまたヌルっとした癒し系の湯です。
これだけ整った設備で、しかもこのお湯、1050円で得られる満足感は相当に高く、
間違いなくリピートしたいと思える素敵なお宿でした。
(ナトリウム - 塩化物・炭酸水素塩強塩温泉 )
なお、明治の児童文学者・巌谷小波が舌切り雀の伝説が伝わる磯部を訪れ、
舌切り雀の御伽噺を書き上げた事から、舌切雀伝説発祥の地とされるそうです。
(ただし、おとぎ話自体は各地で昔からあったようです。)3人が参考にしています