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投稿日:2010年6月20日
横向温泉 中の湯旅館 (横向温泉 中の湯旅館(閉館しました))
paw_pawさん [入浴日: 2010年6月20日 / 2時間以内]
55.0点
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横向温泉は磐梯吾妻スカイライン・土湯側ゲート付近に点在する温泉群の一つです。そしてその温泉群の中で古き良き時代を思わせる湯治宿の雰囲気を最も色濃く残しているのが、こちら中の湯旅館さんです。県道30号から一本細い道に入ると直ぐに石門があり、横に掲げられた看板には「頭のよくなる霊泉・のぼせ引下」などの文言が並んでいます。頭の弱い私にピッタリではないかと期待がますます高まります。石門をさらに進んでいくと、ありました・・・。縦横斜めどこから見ても文句なし、正真正銘の湯治宿です。なんとなく雑然とした生活感もオーラのような味わいを醸しだしています。。
内部も然り。朝8時の受付開始と同時に訪問したのですが、受付直ぐ横のお部屋で女将さんと従業員らしき方がTVを観ながら二人で朝ごはんを食べていらっしゃいました。料金大人300円をお支払いし、早速奥の浴室へ。内湯は混浴と女湯、露天は混浴(?)が川岸に二つ並んでいます。
まずは混浴の内湯から。湯船は左右に分割になっており、向かって右側が体感41度弱、薄暗くてはっきりとは確認できませんでしたが、微貝汁濁りの湯が満たされいました。源泉はオイルを焦がしたような鉱物的な温泉臭がし、口に含むと苦味を感じます。向かって左側も無色透明な湯ですが、湯温はやや温めの体感40度、源泉は玉子味のする癖のない湯でした。詳細は不明ですが、左右で源泉の種類が異なっているようです。しかしどちらの湯も低温でじっくりと源泉の効能を体に染み込ませるように浸かるには打ってつけの湯治仕様。まるで時間が止まったかのように、まったりと浸かることができました。
続いて外の露天へ移動。2-3人サイズの岩風呂が二つ並んでいますが、内湯からは想像も付かないくらい激熱で、50度以上はあるように感じました。加水をして何とか入りましたが、少々ほったらかしモードに入っていて、コケや湯垢が多めに発生していたのは残念なところ。屋根のない湯船ですのメンテナンスは大変でしょうが、ロケーションも良いのでもう少し手を掛けて頂きたいです。露天は後から造られたもので、主力はあくまでも内湯という位置づけなのかもしれません。
湯浴みを終えて館内を見学すると湯治宿らしさが随所に見受けられました。売店には食材や生活雑貨が並び、地酒まで売られています。これならお父さん方の夜も退屈させません(笑)。洗濯機も3台あり、湯治宿のなんたるかを物語っています。2-3日のプチ湯治でも良いので、頭の良くなる霊泉でのんびりと世塵を流してみたいものです。今や東北でも大変貴重な「純自炊湯治療養の宿(お宿前の看板より)」でした。
写真は外観、入り口付近、ランドリーです。3人が参考にしています
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