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自宅からここまでの道中いつも渋滞するために滅多に利用しないが、久々に入浴してみた。休日ゆえか利用者は多い。道路を挟んで向こう側の第二駐車場まで行くのは面倒なためか、国道168号線からの登り道にやたらと路上駐車してあるのにはいつも閉口する。
ここの巨大な露天風呂は施設の売りで、開放的な気分になる人も多かろうが、単純に大きければ良いというものではない。湯舟が大きいということは泉質保持のためには逆効果で、事実ここでは内湯より薄く感じられる湯であるのみならず、塩素臭もまた強烈である。大きな岩の間から注がれている湯も、湯舟の湯と同じ完璧に循環の湯。ただ、一番奥の、シュロの木が植えられているあたりからパイプで注がれている湯は香りが新鮮で、加温された源泉がここから注入されているのかもしれない。ただ、少々この湯は熱い。
いづれにせよ、私はこの露天風呂で癒しを感じたことはない。
内湯部分の湯はヌメリ感があって、塩素臭も露天風呂の湯ほど強烈ではないので体感は好ましい。だから余計に、源泉かけ流しの浴槽が一つあればよいのにと思う。現状では加温あり・加水なし・循環・塩素消毒ありの平凡な湯、どちらかというと、ポイントがかなりずれた施設であるので、採算度外視で源泉を大判振舞いして欲しいものだ。そうすれば良い意味で個性的であるのに。
他の方々の観察どおり、邪魔なくらい脱衣場に高齢の従業員がいて清掃に励んでいる。濡れた足のまま床を歩くと滑って危ない趣旨のことを説教されている客もいた。普通、脱衣場で滑る人などあまりいないだろうに。それを言うなら、ここの露天風呂の床の方が余程すべりやすくて危険だ。どうもこの施設は力を入れるべきポイントがずれている。施設面、運営面双方ともあきらかに素人の設計で、スーパー銭湯のチェーン店とは明らかに異なる。それはそれで個性的な温泉、私は嫌いではないけれど、肝心の泉質が凡庸で運営面で妙に個性的であっても困惑するばかり。良く言えば個性的な温泉、悪く言えば変な温泉である。0人が参考にしています