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秋山郷は、信濃川(長野県内では千曲川)の支流である中津川上流の山深い地域。越後7集落と信州5集落がある。近年まで、冬は外部と遮断されていた山奥の豪雪地帯だ。楽養館は、長野県の栄村小赤沢集落にある日帰り温泉施設。
国道405号線を新潟県津南町方面から目指した。どんどん山奥に入って行くと、いきなり一匹のリスが車の前を横切った。急ブレーキを踏まなかったら、リス君はあの世行きだった。(冷汗) 道の真ん中では、蛇がトグロを巻いているや、お猿さんも現れるや、秘境ムードは最高だ。周囲の山々に枯れ木が目立つのは、地球温暖化の所以であろうか…。津南町中心街から、30分位で楽養館に到着。受付・食堂のある棟と湯小屋が別れているが、どちらも木をふんだんに使った湯治場風の造りで、年季も入っていて趣がある。
営業開始時間九時半直後の入浴で、もちろん私は一番乗り。湯殿に入るや否や、思わずワォーッと感嘆の声が出た。鉄分を多く含んだナトリウム・カルシウムー塩化物強塩泉の赤褐色のお湯が、方形の二つの湯舟に満々と張られている。温泉成分の堆積物が凝固して、湯口、湯舟の縁近辺に張り付いている様は、インパクト極めて大なり。突然、ゴボッゴボッという音にびっくりした。太いパイプの湯口から、数分間を置いて間欠泉のようにお湯が噴き出している。湯面には、カルシウム成分の油膜が張られているのを見ても濃厚なお湯だ。そのわりには、さらっとしている。白い泡粒のようなのが浮遊しているは湯の花らしい。湯温は適温で、他の入浴客が入ってくるまで3,40分くらい貸切状態で赤褐色の湯浴みを満喫できた。湯殿の隣に小さなウッドデッキがあるが、手入れ状態がいまいちだったのと、露天がないのが少々残念であった。
営業時間 9:30~20:00 入浴料 500円
10:00~20:00(11月~4月)5人が参考にしています