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茶褐色の湯。2、3年前の夏でした。
鉄分のほかにもカルシウム分も濃いらしく湯船の縁に付着し成長する速度も早く、頻繁に金槌で叩いて砕き取るらしい。同浴のおっちゃん談。色が濃いので、目視では湯船の深さの見当が付かない、かなり深かそうに見える。
お湯は掛け流しなのだが、流し方が変わってて湯船の奥隅までメタル配管、パイプで引き、そこからは太めのホースがつないであり、
ホース先は赤く濁った湯船の中に消えている。
で、間欠泉みたいに噴出圧が変わるのか?ガスが混じって噴出すのか?とにかく突然そのホースがお湯の中で波を立てて暴れるのです。
なにか生き物がホースにつながれて潜んでいて、その化け物が暴れたみたいで怖いのです。
つま先を伸ばして、そっと足を入れてみると浅めで、あれ!て感じの深さ。
化け物の背中じゃねえよな、と思いつつ、恐る恐る入り込みました。
この時はけっこう暴れました一定の間隔では無い様に感じました。(間欠泉説否定ですかね?)
慣れてきたので、勇気を出してそのホースの口を手探りで捕まえ、赤いお湯から上げてみると、流れ出るお湯は透明でした。
当たり前なのでしょうが、“なんと透明でした。”と記したくなるほどの色のギャップ、湯船の中だけでこんなに変化するのですね。
今はホースが無くなったのでしょうか、評判悪かったのかな。慣れると面白かったんだけどな。
赤い濃厚な泉質と暴れるホース、かなり個性的で印象深い温泉でした。4人が参考にしています