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露天風呂の塀の向こうから赤い不動明王がのぞいている妖しい写真を本で見かけ、予約を入れてみました。車が天竜川を越え、山道に入っていくにつれ、秘湯への期待が高まります。ところが目の前に現れたのは、和風の真新しい建物でした。内装も豪華ですが、秘湯を求めてきたぽん太には拍子抜けです。お湯も無色透明の循環式で塩素臭があり、「これは3点かな~」というのが正直な感想でした。
しかし夕食で考えが変わりました。懐石料理と炭火焼から選べるというので炭火焼を選択しましたが、素朴な仲居さんがつきっきりで焼いてくれます。食材は地元の新鮮な山の幸で、生でも食べられる柔らかいタケノコや、目の前で原木から採って焼いてくれる椎茸など、どれもおいいしいものばかりです。鍋もイノブタではなく本当のイノシシ鍋が食べきれないほど。仲居さんとの会話も楽しかったです。
素朴なもてなしと豪華な建物がややちぐはぐに思えました。秋のキノコの時期の食事もスゴイらしいので、また行ってみたいです。6人が参考にしています