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農業体験公園内にあるため、いつも家族連れでにぎわう。施設も和風の小奇麗なもので、受付周辺はお香を焚いてあり良い匂い。幸いなことに、木曜日の利用であったためか、通常800円の入浴料が半額の400円であった。400円ならば随分とコストパフォーマンスは高い。
ここの入浴施設の白眉はなんと言っても山の斜面を利用して造られた野天風呂だろう。入口にゴム草履が置かれ、草履を履いたまま登山と相成る。結構広いエリアに3種の湯舟が作られているために、かなりの距離を歩かねば一番上の湯舟まで行き着かない。それも全裸で歩かねばならず、なんとも頓馬な格好であるのだが。
内湯の浴槽は循環湯で、無個性な湯である。ここではやはり露天エリアの内湯の近くに作られている生源泉の湯を堪能すべきだろう。ナトリウム・塩化物温泉だが、色合いは鶯色乃至黄色に近い褐色、源泉をそのまま注いでいるために湯の花が浮かぶ優れた天然温泉を味わうことができる。また、この生源泉の湯は湯温が36・6度と人肌並みであるために、すこぶる長湯をしても疲労感を覚えることがない。快適でそのままうとうととしてしまった。この湯舟に浸かる人は大概が長湯をしつつ、まどろんでおり、実に幸福そうだ。冬場は少々寒く感じられるが、夏は極楽だろう。
生源泉の湯から上に登り行くと、巨岩をくり貫いた湯舟があり、ここは天然温泉ではなく四季の湯と呼ばれる月替わりの湯、2月はショウガの湯だった。
更に裸で登山を続けると、木の葉隠れの湯と称するこれまた巨岩をくり貫いた湯舟があり、ここには濾過した天然温泉が注がれる。残念ながら循環湯であるため、塩素消毒されてており、少々興ざめ。
山の斜面を利用した凝った造作の野天風呂は、子供連れなどにはよろしかろうし、満天の星空を眺めるのも一興であろうが、私はほとんど生源泉の湯だけを堪能した。この湯だけで800円の入浴料も高くはないと思う。これ以外はすべて循環濾過・塩素消毒の湯である。0人が参考にしています





