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三木市内に新設されたスーパー銭湯で、比較的小振りな施設。都会地に在るのではないが、日曜日だったこともあり結構な人が利用していた。休日の入浴料金は890円と、価格は高め。高い理由はフェイスタオル・バスタオルの無料貸出と再入浴可のためであろうが、タオルなんか自分で持ってくるから値段下げてくれというのが大半の利用者の本音ではなろうか。
浴室には「木の湯」と「石の湯」の二種があるという他でも良く見かけるパターン、私の利用時は「木の湯」が男湯だった。
内湯には、ほとんど白湯とおぼしき銀泉美人の湯と称される主浴槽の類と、乾式サウナと湿式サウナに水風呂、そして足湯の類がある。しかし、あくまでメインは露天エリアで、ここに金泉美人の湯と称される黄褐色に濁った弱塩味の湯が注がれた大きな浴槽と、一人用の樽風呂の類がある。この樽風呂が源泉かけ流しを謳っており、主としてここに入浴したが、冷鉱泉ゆえ加温はされている。
テレビが設置されており、利用者の興味を惹くべく意識しているが、私には興味なく泉質に注意してみたところ、有馬の金泉を彷彿させるには無理があると思う。むしろ近隣の鍬渓温泉の泉質に近い。鍬渓温泉は天然温泉そのままのかけ流しだが、ここはそれを加工・希釈しまくって万人向けに提供していると言ってよい。即ち私には縁がない施設である。
この施設のホームページでもパンフレットでも、金の湯とか金泉・銀泉などの有馬温泉を意識した表現が頻出する。そのため有馬温泉旅館組合から警告が発せられており、改善されなくば法的手段に訴えるとのこと。まあ他の温泉でも有馬温泉のパクリとおぼしき宣伝文句は見かけるし、さほど目くじら立てる必要はないとも思うのだが、確かにこの施設の湯では有馬を意識しても荷が重いのではなかろうか。この程度の湯は他にいくらでもある。0人が参考にしています