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「奉納」と書いて「ぶのう」と読みます。R148を下里瀬(くだりせ)の交差点で東折れます。この交差点には割合大きめの案内が出ていますので、わかりやすいと思います。ただ、北から来た場合はトンネルを出てすぐに交差点がありますから、注意が必要です。東折れるとすぐ橋を渡り、鉄道を越えます。そこで道が二股に分かれていて、案内がないので戸惑いますが、ここはカーブに従って左の道をとります。あと、何度か分岐がありますが、道の太い方をたどって15分ほど上っていくと、道の行き止まりが奉納温泉です。R148を通るたびに気になっていただけに今回訪れることができてうれしかったです。
奉納温泉は山小屋風の素朴な温泉宿です。玄関では大きな木の柱が迎えてくれます。お風呂は小さなタイル張りの湯船が一つだけというシンプルなものです。浴槽の横に、源泉がそのまま出ている蛇口があり、飲泉できるようになっています。浴槽の湯は源泉の温度が低いために加熱循環させています。
加熱循環というと、泉質は期待できないように思いますが、ここは違いました。湯の注ぎ口は温泉の成分が厚く堆積していて、布袋さんのお腹のようになっています。やや濁りのあるお湯は、ぬめりを通り越してとろみがあるのではと思われるほどです。湯に浸かると、肌にまとわりつく感じで、なんとも言えない浴感でした。浴後はたいへんさっぱりとしていて、肌がつるつるになりました。飲泉口の湯をコップにとると、お湯とともに褐色の湯の花が次々と出てきます。口に含むとかすかな甘みを含む鹽味と、炭酸の刺激を感じました。おいしいとは言えませんが、くせになりそうな味です。
湯上りに、宿の方にお茶をご馳走になりましたが、そのお茶は、源泉を使用したもので、お茶の味に深みがありました。お話を伺うと、この宿で出すおかゆも源泉をしようして炊くそうです。今回はいただけなかったので、次は宿泊してぜひいただきたきたいと思いました。
奉納温泉までの道は狭くて車が行き違いできないところが何ヶ所かあり、アクセスはよいほうではありません。また、冬はかなりの積雪があり、1階部分は雪に埋まるようです。(道路は除雪されているそうです。)けれども、それを越えて行くだけの値打ちはある温泉です。おすすめです。6人が参考にしています