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投稿日:2007年12月10日
素晴らしいんだけど、微妙 (元湯 環翠楼)
samipochigororinさん [入浴日: - / - ]
44.0点
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12月頭に1泊しました。
建物:鉄筋コンクリートとは全く無縁のまさに大正時代の日本建築は、外観からも圧巻、入ってみてそのしっかりした質感に感動でした。広い玄関に対して受付がいかにも昔の「帳場」といった風情でこじんまりしているのがいかにもという感じ。金庫や共同洗面所など、部屋に案内されるまでに「レトロ」ムードは満喫できました。が、後で肝心の大広間を見学しようと4階に上がったら真っ暗で、大広間の畳は完全に朽ち果てていました。あれだけ華々しく宣伝しておいてこれはないのではないかと落胆しました。
部屋:トイレ、内風呂付の部屋を予約。日曜だったからか、「特別に角のお部屋をご用意いたしました」と仲居さんに恩着せがましく(?)案内された部屋は早川に面してはいたが、部屋から川は見えない。立て付けの悪い窓を開けて中庭を抜けると川沿いの遊歩道に出る。左手を見ると国道1号が普通に見え、ちょっと見たところでは国道から誰でも入ってこられそうな気が;;。もう一方の窓の外はすぐに岩山で、岩肌から湧き水が落ちていて常に大雨が降っているような音がする。風情があっていいのだが、おかげで翌朝ほんとうに雨が降っていることに全く気がつかなかった。部屋の内部はいたって普通の和室。案外「普通」と言い切れる和室は少ないので貴重かもしれない。洗面、トイレから続く内風呂は近年増築したようでとても新しくきれい。トイレなんて最新式ウォシュレット。内風呂は小さいが滾々と源泉が満ちていた。
風呂:名物の岩風呂は確かにモザイクタイルが見事だけど、脱衣場の何色なのかわからない足拭きマットと緑色のビニールマットがとても悲しかった。源泉自体の温度が低くちょろちょろとしか湧いていないのでお湯はぬるめ。景色は全く見えないのであまり長湯する気にはなれない。
露天風呂:部屋の前の遊歩道を通ってちょっとした岩山を階段であがり小川をよけながらたどり着く。ここも新設されたので新しい。女性用は湯船の淵にガラスの壁があって、汚れていて曇ってしまうので折角の紅葉景色がよく見えないのとても残念。夜に貸切で男性用に入れたが、夜だから景色は見られないし。循環加温しているので湯は熱めで湯量も豊富だが、温泉の効能は薄いと思う。
食事:あまり期待していなかったが、どれもいい味付けでほどよい量でとても美味しかった。「サービスです」と言われ舟盛りの刺身が出た。美味しかったのだが、これがなければ完食できたと思う。90歳近い仲居さんにいちいち部屋まで料理を部屋まで運んでもらうのが少々心苦しかったが、気持ちよくサービスしてくれたと思う。
チェックアウト:宿泊代のみ、VISAカード使えます。他は現金精算のみ。
感想:がんばってるけど、正直歴史的建物を持て余している感じの微妙さが。折角の文化財を生かしてほしいと思う。多少高くついてもわかる人は納得するのでは。4人が参考にしています
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