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投稿日:2010年9月27日
北海道放浪28.「日乃出湯」 (日乃出湯(閉館しました))
イーダちゃんさん [入浴日: 2010年8月26日 / 2時間以内]
55.0点
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2010年8月25日の午後4時---松前から海沿いの道を飛ばしてきたイーダちゃんは、右手の津軽海峡側にフェリーの大きなターミナルを発見しました。
8月の2日、旅の2日目に北海道に上陸した際に利用した、あのターミナルです。
ああ、帰ってきた、一周したんだなあ、と感無量。
懐かしの函館の町はあいかわらず空気が澄んでて、くっきりと綺麗な佇まいです。町との再会が嬉しくて、ちょっとクルマを飛ばしたりもしちゃいましたねえ。
R228をそのまま行くと、やがて長万部まで○○キロみたいな表示も見えてきます。このまま行っちゃえば北海道旅の二周目に突入できるのになあ、なんてハンドル握りながら思ったりもしました。
旅は、いいです。
単純にいいです。終らせるのは、なんか忍びない……。
夕の18時すぎ、函館郊外にある「函館白石公園オートキャンプ場」に到着。こちらにテントを張り、25日、26日と二泊しました。
函館、いい町でしたねえ。
坂が多かった。朝市が美味しかった。路面電車が可愛かった。それに、トラピスト、トラピスチヌの両修道院もよかったです。
キャンプ2日目の26日のお午すぎ、8月の3日にも訪れた湯の川温泉を再訪しました。ただ、今度は道の向こうの海側のエリアに足を伸ばしてみました。狙うは、伝統の共同湯「日乃出湯」。こちら、私設植物園のすぐ隣りに建ってます。探すのにちょい苦労しちゃいました。
で、「日乃出湯」のお湯なんですが、こちら、サイッコーした。
最高、最高って北海道にきてからというもの僕はこればかり連呼し続けていて、なんというか、ほとんどパーじみてるんですが、事実なんだからいた仕方ありません。大きな湯舟と小さな湯舟がふたつあり、そのうち大きいほうが激熱湯、小さいほうがやや熱湯という内訳です。
アンチックな板張りの着替処もいい。掛け流しのお湯の効力が染みついて、すっかり濃い焦げ茶色に染まった湯舟の、歴史を感じさせる味わいもいい。
お湯は、いわずもがな---透明の、柔らかいお湯は、なんともいえぬ芳醇な温泉の香りをさせてます。それを両掌ですくって顔にぱしゃっとやれば、ああ、気持ちいい、もー 湯けむりごしに桃源郷が見えてきそう……。(^.^;>
湯あがりに着替処の椅子にすっ裸でもたれてぼーっとしてたら、夕風に乗ってお隣りの私設植物園のざわめきが流れてきました。この植物園の園内にはプールがあって、そこからの歓声のようです。どうやら修学旅行にきた女子中っぽい制服の女の子たちが、子供たちが泳いでいるのを見ているうちにたまらなくなってきて、制服のスカートをたくしあげて集団で乱入しちゃったようでした。
きゃあきゃあ、と、なんとも愉しそうでかしましいったら。
でも、アンチックな板張りの着替処で扇風機の風を浴びながら、猥雑なくらい活気のある、そーゆー女子中学生らのアナーキーな歓声をぼーっと聞いているのは、なんかよかった……。
結局、こちらの「日乃出湯」さんが、イーダちゃんの北海道ラストのしまい湯となりました。
翌27日の昼には、今度は大間行きのフェリーで本州に帰還するワケなんですが、
夏の北海道、とてもとてもとても良かった---。
いろんなひとによくしてもらい、いろんな景色に魂を奪われ、いろんなお湯に慰められました。
この場を借りて、今それら全てにお礼しとかなきゃ。
有難う、超・有難う、あーん、北海道ー!! (^o^;)/4人が参考にしています
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