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本宮土湯温泉線(県道30号)付近に群集する温泉の一つが、こちらの野地温泉さんです。近隣の中では一番人気度の高い施設だと思います。お客さんの層も広いですが、観光客、特に女性に指示を得ているように感じます。小さめですが畳敷きの休憩室もあるのはグッドです。休日は大変な賑わいのようです。私は平日にしか訪問しませんが、だいたいいつも男女あわせて15ー20人位はいらっしゃいます(盛況なのは結構なのですが、受付の対応が来るたびに素っ気なくなっているような気がしてしまうのは私だけでしょうか。気のせいであればいいのですが・・・)。
こちらの施設の人気はなんといっても浴室のバラエティーが豊富なことに尽きるのではないでしょうか。男女それぞれ固定の内湯(剣の湯・扇の湯)をはじめ、時間により男女入れ替えとなる千寿の湯、鬼面の湯、天狗の湯と計5つのラインナップは見事です。男女固定の湯を含め4つのお風呂をハシゴできることになります。私はどういうわけか鬼面の湯とは縁がなく、何度も清掃メンテナンスに当たってしまい、先日にいたってはリニューアル工事で入浴できませんでした(笑)。それでも3つ入浴できれば、達成感は充分です。
源泉や湯使いは基本的にどの浴槽もみな同じで、加水ありの掛け流し。湯温は湯船内で体感41度強に保たれています。温度設定に関してはコンピュータによる自動管理のようです。どの浴槽も白濁度は濃いですが、浴感はライトで玉子臭も控えめな印象。一言で言ってしまうとホテルや大型旅館のお風呂そのものですが、どの浴槽も清潔感と高級感があり、意匠や使用している建材も凝ったものです。湯情という点では正直物足りないものがありますが、いかにも女性受けしそうな雰囲気は強力な人気材料になっているようです。
さて、そんななかでも私が一番オススメしたいのは千寿の湯です。総檜の浴室で縦に三つの湯船が並んでいます。こちらの浴室だけ単一の温度設定ではなく、先日の訪問時は奥から体感44度、42度、40度になっていました(訪問時期により多少のバラつきはあります)。リニューアルを終えたばかりで、温泉臭に負けないくらい、木の芳香が浴室に充満していました。張り替えたばかりのスベスベとした檜の肌さわりも気持ちよかったです。外部デッキも付いており、涼みながら噴気泉の蒸気やミニガレ場の景色も楽しめるようになっています。ちなみにシャワーやカランはなく、天井には立派な金精様も祭られ、東北の伝統的な湯治場の浴槽をうまく再現していて気に入りました。
人それぞれ好みがあると思いますが、ホテル系の清潔感溢れる豪華なお風呂が好きな方にはドンピシャではないでしょうか。マニアの方には少々物足りなさがあるかもしれませんが、万人受けする守備範囲の広さを感じました。プチ湯めぐりができることを考えれば、同地域ではやや高めの入浴料800円も納得のお値段ではないでしょうか。
写真は上が外観、下が剣の湯です。10人が参考にしています